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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
スマホのセキュリティ対策 シニア層ほど未実施率が高い
~より安全で安心してスマホを活用するために
(2021年10月20日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • スマホ所有者の3人に2人が画面ロックを利用
  • 対策未実施 シニア層ほど高い、60代で19%、70代で25%
  • 直近でスマホを所有したシニアはセキュリティ対策未実施率が高い

調査結果

2021年1月に実施した調査結果より、セキュリティに関する分析結果を公表します。

1. スマホ所有者の3人に2人が画面ロックを利用

スマホを所有している人に、セキュリティ対策を聞きました。図1の通り、画面ロックが凡そ3人に2人が実施している状況です。また、例示した10の対策、何も実施していない人は15%でした。

図1.スマートフォンのセキュリティ対策(n=7,509 複数回答可)

※スマートフォン所有者が対象

2. 対策を何もしていない シニア層ほど高く、60代で19%、70代で25%

対策を何もしていない人を年代別(図2)にみると、60代以上が多くなる傾向です。特に70代は4人に1人が対策をしていない状況で、シニア世代のセキュリティ対策が実施できていない現状が明らかになりました。

図2.スマートフォンのセキュリティ対策 未実施率(年代別)

※スマートフォン所有者が対象

3. 直近でスマホを所有したシニアはセキュリティ対策未実施率が高い

最後にシニアだけ詳細にみてみます。スマホを初めて所有した時期と対策については、図3の通り、関係性が見られ、より直近で所有したシニアほど、対策をしていませんでした。

図3. シニアのスマートフォンのセキュリティ対策 未実施率(スマホ所有時期別)

※スマートフォン所有者が対象

シニアのスマホ所有は7割を超えましたが、利活用については必ずしも十分できていない状況です。その一因としてセキュリティに対しての不安があるようです。不安があっても、実施方法が分からないからできない背景が垣間見られます。より利活用を進める上では、セキュリティ対策を浸透していくことは重要と思われます。

また最近では通信業者や宅配業者等を装ったフィッシング詐欺が増えています。7月21日に通信業者4社は合同で注意喚起を実施しました。より安全で安心してスマホを使うためにも、今一度セキュリティ対策を考えてみてはどうでしょうか。

■参考:フィッシング詐欺対策(NTTドコモ)
https://www.nttdocomo.co.jp/info/anti-phishing/

調査概要 ―「2021年一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国 15~79歳男女
有効回答数 8,837
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
調査時期 2021年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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