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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
スマホ・ケータイで人とのつながりが「深まった」「広がった」シニアは4割超
~9月20日は敬老の日 シニアがスマホを所有し、どのような変化があったかを分析~
(2021年9月8日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • スマホ・ケータイを用い「知人・友人、家族とのつながりが深まった」4割超える
  • 「人とのつながりが深まった、広がった」女性の方が多い 年代差は少ない傾向
  • スマホ所有者は人とのつながりが「深まった」がより多い

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2021年1月に実施した調査結果より、シニア(本調査では60代、70代を対象)とICT利活用に関する分析結果を報告します。

スマホやケータイを用い、友人や別居家族等、様々な方法で連絡をすることによって「人とのつながりにどのような変化」が生じたか、調査・分析をした結果をお伝えします。

なお、前号(8月5日)でシニアの「友人との連絡」との連絡方法について、報告させていただきましたが、「別居家族との連絡方法」について、参考資料として付けさせていただいています。

1. スマホ・ケータイを用い「知人・友人、家族とのつながりが深くなった」4割超える

「知人・友人」「家族」との交流が深くなったと答えたシニアがそれぞれ4割を超えました(図1)。また「旧友が復活」「交際範囲が広がった」「新しい友達ができた」も1~2割程回答し、スマホ・ケータイを用いて、人とのつながりが深まり、また広がった現状が明らかになりました。

図1.スマホ・ケータイでの人とのつながりの変化(n=441)

2. 「人のつながりが深まった、広がった」女性の方が多い 年代差は少ない傾向

この結果を用い、統計的手法でグループ化すると、4つのグループ(スマホ・ケータイで)「深まり広がった」「深まった」「広がった」「変化は少ない」に分けることができました。

 4つのグループと性別(図2)に見ると、女性の方が変化は多く、半数を超えました。男性は35%が変化と回答しました。

図2.スマホ・ケータイでの人とのつながりの変化(男女別)

年代別(図3)にみると、60代前半が比較的変化が多いと回答したが、一番低い70代後半との差は10ポイントでした。



図3. スマホ・ケータイでの人とのつながりの変化(年代別)

3. スマホ所有者は人とのつながりが「深まった」がより多い

最後にスマホ・ケータイそれぞれ所有別(図4)にみると、スマホ所有者はケータイ所有者と比較し、人とのつながりが「深くなった」割合が多い結果となりました。これは、LINEメッセージ等、スマホで利用できるサービスを活用することにより、友人・家族とのつながりが深くなったと思われます。

図4. スマホ・ケータイでの人とのつながりの変化(所有デバイス別)

コロナ禍で直接会う機会が減りましたが、スマホ・ケータイを利用することにより、単に連絡をとるだけではなく、人とのつながりが深まり、広がりを実感したシニアが半数近くいました。このことは人とのつながりを維持するだけなく、深化・拡大にスマホ・ケータイが一定の役割を担っているといえるのではないでしょうか。

参考資料

参考資料1.60代別居との連絡手段(複数回答可)

参考資料2.70代別居との連絡手段(複数回答可)


調査概要 ―「2021年一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・60~79歳男女
有効回答数 508
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2021年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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