【ライフスタイル】
投資をしている割合は約4割、投資家の情報収集方法はネット検索が約6割(2025年9月18日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
- 投資をしている割合は全体の約4割
- 投資をしている人のうち、半数程度が投資歴5年未満
- 投資をしている人のうち約6割は、資産形成の学習方法にネット検索を利用
調査結果
NTTドコモ モバイル社会研究所は、2025年2月にお金に関する意識や行動とICT利用の関係を調査しました。 その調査結果から、投資の状況や資産形成に関する学習経験について分析しましたので、その結果をお伝えします。なお、最新のモバイルICTの利用トレンドについてはモバイル社会白書で紹介しておりますので、あわせてご確認ください。
1. 投資をしている割合は全体の約4割
10代から70代を対象に、金銭的な投資の実態を調査しました。その結果、全体の約4割が投資をしていることが明らかとなりました。性別および年代別の分析では、男性のほうが投資している割合が各年代で高く、特に30代と60代の投資割合が顕著でした。さらに、男性の30代、40代、および60代においては、投資している割合が半数を超えていました。
図1. 投資の状況 [%](性年代別)
[調査対象:全国・15~79歳・n=6,875]
※「答えたくない」を除く
出所:2025年金融とICT調査
2. 投資をしている人のうち、半数程度が投資歴5年未満
次に、10代から70代のうち投資をしている人を対象に、投資年数について調査しました。その結果、全体の約4割が投資歴10年以上であり、約5割は投資歴が5年未満であるとわかりました。男女とも年齢が高くなるほど長期間投資をしている割合が高く、特に男性70代では、投資をしている人の約8割が投資歴10年以上でした。
図2. 投資年数[%](性年代別)
[調査対象:全国・15~79歳・投資している人・n=2,693]
※サンプル数50未満は参考値
出所:2025年金融とICT調査
3. 投資をしている人のうち約6割は、資産形成の学習方法にネット検索を利用
お金や資産形成に関する知識の情報収集や学習の方法について、年代別の分析結果は2025年5月のレポートで公開した通りでした。【ライフスタイル】お金の知識や資産形成に関して学んだ方法:「インターネットで調べた」が各年代で上位(2025年5月19日)
今回は、投資の有無によるお金の知識や資産形成に関する情報収集および学習経験の違いを調査しました。調査結果によると、投資をしている人のほうがお金や資産形成に関する情報収集や学習を行っている割合が高いことがわかりました。具体的には、投資をしていない人のうち学習経験がある割合は半数に満たないのに対し、投資をしている人の約9割が何かしらの学習経験があることが明らかとなりました。
図3. お金や資産形成に関する知識の情報収集や学習経験[%](投資経験別)
[調査対象:全国・15~79歳・n=6,875]
※投資しているかどうかの分類には「答えたくない」と回答した人を除く
出所:2025年金融とICT調査
次に、投資の有無によって、お金の知識や資産形成に関する情報収集および学習方法に違いがあるかを調査しました。調査結果によると、投資をしている人のほうが、お金や資産形成に関する情報収集や学習を行っている割合が高いことがわかりました。 特に、投資をしている人が多く利用している方法は「インターネットで調べた」「本を読んだ」「動画を見た(YouTube等)」であり、「インターネットで調べた」割合は約6割でした。また、「学校で学んだ」という回答は、投資の有無に関わらずほぼ同じ割合で見られました。これは、近年の金融経済教育の内容が拡充してきたことが、若年層の回答に影響を与えていると考えられます。
図4. お金や資産形成に関する知識の情報収集や学習方法[%](投資経験別、複数回答)
[調査対象:全国・15~79歳・n=6,875]
※投資しているかどうかの分類には「答えたくない」と回答した人を除く
出所:2025年金融とICT調査
調査概要 ―「2025年 金融とICT調査」―
調査方法 | Web |
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調査対象 | 全国・15~79歳男女 |
有効回答数 | 7,371 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。 |
調査時期 | 2025年2月 |
問い合わせ先
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モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
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