【ライフスタイル】
10~40代女性と10~20代男性の2割超はSNS・Web・アプリからのみ報道情報を得ている(2025年9月4日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
調査結果
NTTドコモ モバイル社会研究所では、「ニュース(報道情報)を日常的に得ているメディア」について、毎年調査を行っております。今回は2025年1月に調査をした結果を紹介いたします。そして、過去10年間の変化、年代別の比較、SNS・Web・アプリからのみ報道情報を得ている方の特徴について分析した結果を報告します。
昨年の調査結果は下記のページに掲載をしていますので併せてご参照下さい。
『ニュースを得ているメディア「テレビ」15年間横ばいで7割・「新聞」は減少傾向続き4割弱・10~30代のX利用者の約6割がXでニュースを収集』
1. ニュース(報道情報)を得る手段はテレビが最も多く66%。SNSは過去5年間横ばい
日本全国の携帯電話を所有する15~79歳を対象に、「ニュース(報道情報)を日常的に得ているメディア」について伺い、過去10年間の変化を集計しました。
その結果、2025年では「テレビ」は66%、「パソコンや携帯電話でのWebサイト・アプリ閲覧」は57%、「SNS (ソーシャルメディア)」は41%、「新聞」は32%、「ラジオ」は14%でした。
過去10年の傾向では、「SNS(ソーシャルメディア)」で情報を取得すると回答した人は、調査を開始した2017年から増加傾向がありましたが2021年頃からは40%ほどで横ばいとなっています。
図1. ニュース(報道情報)を日常的に得ているメディアの経年変化(複数回答)
[調査対象:全国の15~79歳の携帯電話所有者]
注: 「SNS(ソーシャルメディア)」は「あなたが週1回以上アクセスし、以下の情報を日常的に得ているメディアは何ですか」という質問に対して、「ソーシャルメディア(LINE、Facebook、X、Instagramなど)の閲覧」という選択肢に回答をした方を集計しています
2. 10~20代はSNS、30~40代はWebサイト・アプリ、50~70代はテレビでニュースを取得
続いて、2025年の調査結果を年代別に集計を行いました。
その結果、10~20代では「SNS (ソーシャルメディア)」が最も高く、30~40代では「パソコンや携帯電話でのWebサイト・アプリ閲覧」が最も高く、50~70代では「テレビ」が最も高くなりました。
年代によって報道情報を得るメディアが多様化している結果となりました。
図2. ニュース(報道情報)を日常的に得ているメディア[年代別](複数回答)
[調査対象:全国の15~79歳の携帯電話所有者]
3. 10~40代女性と10~20代男性の2割超はSNS・Web・アプリからのみ報道情報を得ている
それでは、テレビ・新聞・ラジオ等から報道情報を得ずに、SNS・Web・アプリからのみ報道情報を得ている方はどの程度いるのでしょうか。
集計した結果、10~40代女性と10~20代男性では2割以上が「SNS・Web・アプリからのみ報道情報を得ている」と回答していました (図3-1)。
SNSの利用状況で特徴があるかを確認した結果、X・Instagram・TikTokの発信者は「SNS・Web・アプリからのみ報道情報を得ている」方が比較的多い傾向が見られましたが、性年代ほどの関連性は見られませんでした(図3-2)。
図3-1. SNS・Web・アプリからのみ報道情報を得ている方の割合[性年代別](複数回答)
[調査対象:全国の15~79歳]
注: 「SNS・Web・アプリからのみ報道情報を得ている」は「あなたが週1回以上アクセスし、以下の情報を日常的に得ているメディアは何ですか」という質問に対して、「テレビ」「新聞」「ラジオ」等の選択肢に回答をせず、「ソーシャルメディア(LINE、Facebook、X、Instagramなど)の閲覧」「パソコンやスマホ・ケータイでのWebサイト・アプリ閲覧」の選択肢に回答をした方を集計しています
図3-2. SNS・Web・アプリからのみ報道情報を得ている方の割合[SNS利用状況別] (複数回答)
[調査対象:全国の15~79歳で各SNSを知っている方]
モバイル社会研究所ではスマートフォン・携帯電話の所有状況など多くの調査結果を「モバイル社会白書」で公開しています。ホームページでは過去の白書についても公開していますので是非ご覧ください。
調査概要 ―「2016-2025年 一般向けモバイル動向調査」―
調査方法 | Web調査 |
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調査対象 | 全国・15~79歳男女 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・地域区分のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。 |
調査時期 (有効回答数) |
2025年1月(6,962)、2024年1月(6,440)、2023年1月(6,559)、2022年1月(7,050)、2021年1月(8,837)、2020年1月(6,925)、2019年1月(6,926)、2018年1月(6,000)、2017年1月(3,000)、2016年1月(3,000) |
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モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
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