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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【ライフスタイル】
SNSを利用している人ほど、ながらスマホを行う傾向にある
(2024年12月16日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • LINEを1日3回以上利用している人は、半数以上が、ながらスマホを行う傾向
  • 概ねどの年代でもLINEの利用頻度が高い人ほど、ながらスマホを行っている割合が高い傾向
  • X、Instagramにおいては、利用頻度によらず半数以上が、ながらスマホを行う傾向

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2024年1月に実施した一般向けモバイル動向調査から、携帯電話のマナーやSNSに関する行動実態を調査しましたので、その結果をお伝えします。なお、関連した過去の調査結果も、あわせてご確認ください。

【過去の調査結果】
2024年9月19日 「手持ちぶさたに携帯電話をいじる」人は6割、昨年から3ポイントの微増
2024年11月12日 モバイル社会白書 2024年版 第2章(SNS利用率など)

1. LINEを1日3回以上利用している人は、半数以上が、ながらスマホを行う傾向

全国15歳~79歳男女を対象に、LINE利用とながらスマホ(食事中、歩行中、人ごみの中)の関係について調査しました。その結果、LINEを利用している人ほど、ながらスマホを行う傾向にあり、LINEを1日3回以上利用する人の場合、半数以上該当することがわかりました。また、LINEを毎日利用しない人の場合、該当するのは3割程度となります。

図1.  LINEの利用頻度とながらスマホの利用率
[調査対象:全国・15~79歳男女の携帯電話所有者かつLINE利用者・n=5350]

注:ながらスマホの利用率における「行っている」は、「特に気にせず行っている」「多少気になるが行っている」「状況に迫られて仕方なく行っている」の合計。
出所:2024年一般向けモバイル動向調査

2. 概ねどの年代でもLINEの利用頻度が高い人ほど、ながらスマホを行っている割合が高い傾向

次に、LINEの利用頻度とながらスマホ(食事中、歩行中、人ごみの中)の利用率に関する年代比較を行いました。その結果、概ねどの年代でもLINEの利用頻度が高い人ほど、ながらスマホを行っている割合が高い傾向にあることがわかりました。また、ながらスマホを行う割合が特に高いのは10代~30代であることがわかりました。

図2-1. LINEの利用頻度と食事中の利用率(年代別)
[調査対象:全国・15~79歳男女の携帯電話所有者かつLINE利用者・n=5350]



図2-2. LINEの利用頻度と歩行中の利用率(年代別)
[調査対象:全国・15~79歳男女の携帯電話所有者かつLINE利用者・n=5350]



図2-3. LINEの利用頻度と人ごみの中での利用率(年代別)
[調査対象:全国・15~79歳男女の携帯電話所有者かつLINE利用者・n=5350]

注1:n数の詳細は別添csvファイルを参照。
注2:50%を基準に青は高い割合、赤は低い割合を示す。
出所:2024年一般向けモバイル動向調査

3. X、Instagramにおいては、利用頻度によらず半数以上が、ながらスマホを行う傾向

次にX、Instagramにおいても、ながらスマホ(食事中、歩行中、人ごみの中)との関係について確認しました。その結果、X、InstagramはLINEの利用頻度ほど全体的に明確な差分は出ていませんが、利用頻度によらず半数以上が、ながらスマホを行う傾向にあることがわかりました。

図3-1. Xの利用頻度とながらスマホの利用率
[調査対象:全国・15~79歳男女の携帯電話所有者かつX利用者・n=2746]



図3-2. Instagramの利用頻度とながらスマホの利用率
[調査対象:全国・15~79歳男女の携帯電話所有者かつInstagram利用者・n=2655]

注:ながらスマホの利用率における「行っている」は、「特に気にせず行っている」「多少気になるが行っている」「状況に迫られて仕方なく行っている」の合計。
出所:2024年一般向けモバイル動向調査

昨今、ながらスマホやSNSに関する問題が増えており、2024年11月1日にはながらスマホの罰則強化が始まりました。これらは、周囲に迷惑をかけたり、交通事故などにもつながる可能性があります。今後も本内容に関連する携帯電話利用時の行動について調査していきます。

調査概要 ―「2024年一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国・15~79歳男女
有効回答数 6440(抽出条件により変わる)
サンプリング QUOTA SAMPLING 性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
調査時期 2024年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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