【ライフスタイル】
スマホ利用の危険性「家族から説明を受けた」人は、スマホ利用時に自分が守るルールを決めている傾向
(2023年9月28日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
- 「スマホ利用の危険性を家族から説明を受けた」人は、10代男女・シニア女性で約3割
- 「家族から説明を受けた」人は、「説明を受けていない」人に比べ、全世代で「自分が守るルール」を決めている傾向
調査結果
NTTドコモ モバイル社会研究所では、2022年2月に「スマホ利用者の危険性に関する学び」と「スマホ利用時に決めている自分が守るルール」について調査を実施しました。
1. 「スマホ利用の危険性を家族から説明を受けた」人 10代男女・シニア女性で約3割
「スマホ利用の危険性を家族から説明を受けた」人は、図1の通りとなっていました。10、20代男女・70代の女性は約3割と、他の世代より高くなっていました。また、40代までは男女で大きな差はありませんでしたが、50代以上では女性と男性で家族から説明を受けている割合は異なり、50、60代では約10ポイント、70代では21ポイント女性の方が高くなっていました。
図1.スマホの危険性について家族から説明を受けた
※母数:同居家族・別居家族がいる
2. 「スマホ利用の危険性の学び」と「スマホ利用時に決めている自分が守るルール」(全世代)
次に、「スマホ利用の危険性について家族から説明を受けた」人と「受けていない」人で、「スマホ利用時に決めている自分が守るルール」の設定率の違いがあるか、調べてみました。図2「個人情報が漏れないようにする」、図3「困ったときにすぐに家族に相談する」のルールについて、すべての世代で、「家族から説明を受けた」人の方が、「説明を受けていない」人より、ルールの設定率が16~39ポイント上回っていました。
図2. 「個人情報が漏れないようにする」ルールの設定率
(「スマホ利用の危険性について家族から説明を受けた」有無別)
※母数:同居家族・別居家族がいる
図3. 「困ったときにはすぐに家族に相談する」ルールの設定率
(「スマホ利用の危険性について家族から説明を受けた」有無別)
※母数:同居家族・別居家族がいる
3. 「スマホ利用の危険性の学び」と「スマホ利用時に決めている自分が守るルール」(10代)
続いて、同様のことを10代(15~19歳)に絞って調べてみました。
2022年12月22日のレポートの図4で示した通り、この世代は「学校での学び」によって、他の世代に比べ比較的スマホの危険性について学んだ機会が多い世代となっており、「学校でスマホ利用の危険性を学んだ」人は、約9割と、高い数値となっています。下の、図4、図5は、「学校で学んだ」人を母数とし、「スマホ利用の危険性について家族から説明を受けている」人と、「説明を受けていない」人を比べたものです。結果は、図4「個人情報を流出させないルール」は25ポイント、図5「困ったときにはすぐに家族に相談するルール」は16ポイント、「スマホ利用の危険性について家族から説明を受けた」人の方が、設定率が高い結果となっていました。
図4.「個人情報が漏れないようにする」ルールの設定率
※母数:スマホ利用の危険性について学校で学んだ人
図5.「困ったときにはすぐに家族に相談する」ルールの設定率
※母数:スマホ利用の危険性について学校で学んだ人
今や、なくてはならない存在のスマートフォンですが、安全に利用するための利用時のルールを持っておくことは全世代で大切です。若い世代では学校でのスマートフォンに関する学びが進んできていますが、それだけでなく、家族で話をすることが大切です。モバイル社会研究所では、今後もスマホの学びとルールについて調査を実施してまいります。
調査概要―「2022年 スマホ利用者行動調査」―
調査方法 | Web |
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調査エリア | 全国 |
調査対象者 | 15~79歳男女 |
標本抽出法 | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付しスマホ所有率を調査。調査結果からスマホ所有者比率に比例して再割付を実施。 |
有効回答数と調査時期 | 6,272 (2022年2月) |
問い合わせ先
本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。
モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
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