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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【ライフスタイル】
スマホ利用時の自分が守るルール:「個人情報が漏れないようにする」が最多
(2022年12月22日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • スマホ利用時の自分が守るルールは「個人情報が漏れないようにする」が最多
  • スマホ利用時の危険性について学んだ機会は10代が最も多く、中でも「学校」が最多

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2022年2月にスマホ利用時のルールと危険性ついて調査を実施しました。

1. スマホ利用時の自分が守るルールは「個人情報が漏れないようにする」が全世代で最多

2022年に実施した「スマホ利用者行動調査」によると、スマホ利用時に自分が守るルールを決めている人の割合は図1のとおり、10代(15~19才)は約6割が「ルールがある」との回答でした。一方で、20代以上は「ルールがある」は5割以下の回答でした。

ルールがある人の内訳は図2のとおりで年代により異なりますが、「個人情報が漏れないようにする」は、全ての世代で最も高くなっていました。

図1.スマホ利用時の自分が守るルールがある

出所:2022年スマホ利用者行動調査



図2.スマホ利用時の自分が守るルール

※母数:自分が守るルールがある
出所:2022年スマホ利用者行動調査

2. スマホ利用時の危険性を学んだ機会 10代・20代前半は学校が最多

続いて、スマホ利用の危険性(個人情報流出、詐欺被害など)について学んだ機会について聞いたところ、図3のとおりとなりました。10代は100%に近く、20代前半も約8割と高い数値となりましたが、一方でその他の年代は、学んだ機会が6~7割に留まりました。

また、学んだ機会があった人がどこで学んだかを聞いたところ、図4のとおり、10代と20代前半は圧倒的に学校が高い結果となりました。中・高齢層にも学校で学んだケースがあり、PTA活動等をとおして、学校での学びがあることも伺えます。一方で、家庭での学びはすべての世代で1~3割と、高い数値とはなりませんでした。スマートフォン利用時の危険性を学んだ機会については、インターネット利用が高い若い世代(2022年11月2日ライフスタイルレポート)においても、テレビでの学びが高いことが特徴的でした。インターネットや本は、自ら知りたいことを学習して「知識」を得る、“目的”的な学習であることに対し、テレビは“無目的”的な学習、偶然に見てしまったために学習し、それが「知識」となり「常識」となる、というテレビの特性が表れている結果とも言えそうです。

図3. スマホ利用時の危険性(個人情報流出・詐欺被害など)について説明を受けたり学んだりした機会の有無

出所:2022年スマホ利用者行動調査



図4. スマートフォン利用の危険性の説明を受けたり学んだりした機会

※母数:危険性を学んだ機会がある
出所:2022年スマホ利用者行動調査

モバイル社会研究所では、今後もスマホのルールと学びについて、引き続き調査を実施してまいります。

(参考文献)
飽戸弘 『コミュニケーションの社会心理学』(筑摩書房・1992年)

調査概要 ―「2022年 スマホ利用者行動調査」―

調査方法 Web
調査エリア 全国
調査対象者 15~79歳男女
標本抽出法 QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付しスマホ所有率を調査。調査結果からスマホ所有者比率に比例して再割付を実施。
有効回答数
と調査時期
6,272(2022年2月)

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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