【防災】
防災系アプリのインストール率上昇傾向 特にシニア層が高い―テレビの視聴をきっかけにインストールした人も―
(2022年7月21日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
- 防災系アプリのインストール率は年々上昇傾向
- シニア層ほど防災系アプリのインストール率が高い
- シニア層でインストール率が高い「NHKニュース・防災」のインストールきっかけ 6割超がテレビをみて
調査結果
NTTドコモ モバイル社会研究所では、2021年10月に防災に関する調査を実施しました。その中から、防災系アプリについてまとめましたで、お伝えします。
1. 防災系アプリをインストールしている人の割合 年々増加し48%
スマートフォンを所有している人の内、約半数は1つ以上防災アプリをインストールしていました。インストールしている割合は年々増加しています(図1)。具体的な防災系アプリは参考資料をご覧ください。
図1. 防災系アプリインストール率 ※スマホ所有者が対象
2.シニア層がインストールしている割合が高い傾向
1つ以上防災アプリをインストールしている人を年代別にみるとシニア層が高い傾向にあります(図2)。
図2. 防災系アプリインストール率 年代別(n=8,357) ※スマホ所有者が対象
3. 年代により利用しているアプリに傾向が見られる
最後に年代別にインストールしているアプリ名を図3に記載します。「Yahoo!防災アプリ」は全年代高い水準で、70代を除き最もインストールされています。「NHK・ニュース防災」はシニア層の割合が高く、70代では最も高く3割を超えています。「NHK・ニュース防災」がどのようなきっかけでインストールしたか、調査した結果は図4の通りで、6割超がテレビ視聴をきっかけと答えています。
シニア層は若年層と比較し、テレビを視聴する時間が長いため、図3の結果と関連していることが伺えます。
図3. 年代、アプリ別インストール状況(n=8,357) ※スマホ所有者が対象
図4. NHK・ニュース防災アプリのインストールきっかけ(n=1,333)※当アプリを所有している人が対象
多くの防災アプリは発災時もしくは発災前に、気象に関する情報を「プッシュ通知」でお知らせしてくれ、関連する情報もアプリ内で確認できるものが多いです。防災・減災のためにも、是非インストールされることをお勧めします。
参考情報
図5. アプリ別インストール率※スマホ所有者が対象
調査概要 ―「2021年防災・減災調査」―
調査方法 | Web |
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調査対象 | 全国 15~79歳男女 |
有効回答数 | 9,072 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。 |
調査時期 | 2021年10月 |
問い合わせ先
本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。
モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
< https://www.moba-ken.jp/whitepaper/>