【子ども】
スマホを持たせる時、ペアレンタル・コントロール・サービスを利用していますか?
(2023年12月22日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
調査結果
2022年11月に実施した親と子に関する調査の中から、ペアレンタル・コントロール・サービスを利用についてお伝えします。
1. ペアレンタル・コントロール・サービス 小学生では75%、中学生58%が利用
小中学生が自分専用のスマホを持った時、親はどのくらい管理(ペアレンタル・コントロール・サービスを利用)しているのでしょうか。調査の結果、小学生では75%、中学生だと58%が利用しています。中学生の17%は、契約時(初めてスマホを購入した時)には契約していましたが、その後利用しなくなりました。
図1. 【小中学生】ペアレンタル・コントロール・サービスの利用状況
※子がスマホを所有している人が対象
2. 小学生はやや増加傾向・中学生はやや減少傾向
ペアレンタル・コントロール・サービスの実施率を経年で見ます。小学生はやや増加、中学生はやや減少傾向にあります(図2)。
図2. 【小中学生】ペアレンタル・コントロール・サービスの利用状況(経年変化)
※子がスマホを所有している人が対象
3. 閲覧内容のフィルタリング8割を超える
ペアレンタル・コントロール・サービスの実施内容を図3に示します。閲覧内容のフィルタリングが学年問わず、8割を超えています。小学生の方が、多くのサービスを利用している状況です。
図3. 【小中学生】ペアレンタル・コントロール・サービスの実施内容
※子がスマホを所有し、ペアレンタル・コントロール・サービスを利用している人が対象
4. ペアレンタル・コントロール・サービスを設定できない2割
少し別の視点からペアレンタル・コントロール・サービスを見てみます。図4は親がペアレンタル・コントロール・サービスの設定ができるかを調査した結果になります。閲覧内容のフィルタリングはスマホを持たせている親の7割が実施しています。その一方、いずれのサービスも設定できない親も約2割います。
図4. 【小中学生】ペアレンタル・コントロール・サービスを親が設定できる項目
5. ペアレンタル・コントロール・サービスを設定できないとサービス利用が低い傾向
何らかのペアレンタル・コントロール・サービスが設定できる親といずれの設定もできない親を比較し、ペアレンタル・コントロール・サービスの利用状況を見てみると、27ポイントの差がありました(図5)。なお、18歳未満の方がスマホを購入した時には、原則フィルタリングサービスへの加入が義務化されています。
図5. 【小中学生】ペアレンタル・コントロール・サービスを親が設定可否とサービス利用
■参考資料
フィルタリングサービス(ドコモ)
なお、子どもに関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2023年版」でも紹介しています。
当白書は、子どもに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。
・モバイル社会研究所白書2023年版(全体)
・モバイル社会研究所白書2023年版(子ども調査)
調査概要 ―「2022年親と子の調査」―
調査方法 | 訪問留置調査 |
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調査対象 | 関東1都6県・小学生及び中学生とその親 |
回答数 | 600 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。 |
調査時期 | 2022年11月 |
問い合わせ先
本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。
モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
< https://www.moba-ken.jp/whitepaper/>