【子ども】
スマホの持ち始めは年々低年齢化・10歳からスマホデビュー
(2022年3月30日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
- 2年間でキッズケータイの持ち始めは約1歳、スマホの持ち始めは約0.7歳低年齢化
- 女子のほうがスマホを早く所有する傾向
- キッズケータイは小学校入学時、スマホは中学校入学時に持ち始める傾向
調査結果
2019年~2021年に実施した親と子に関する調査の中から、関東1都6県における小中学生のキッズケータイ(フィーチャーフォンを含む、以降キッズケータイと記載)およびスマホ持ち始め時期についてお伝えします。
1. キッズケータイ、スマホ持ち始め時期が低年齢化
小中学生のキッズケータイ持ち始め時期が低年齢化していることが分かりました。また、女子のほうが早く持ち始める傾向が明らかになりました。2021年は男女差がほぼなくなり、ほぼ同じ時期に持ち始めたという結果となりました。2019年全体の平均は約9.1歳、2021年は約8.1歳となり、2年間で約1歳低年齢化していることが明らかになりました(図1)。
図1. 小中学生 キッズケータイ(フィーチャーフォンを含む)持ち始め時期 経年変化
キッズケータイと同様、スマホ持ち始め時期が低年齢化していることが分かりました。また、女子のほうが早くにスマホを持ち始める傾向が明らかになりました。2019年全体の平均は約11.3歳、2021年は約10.6歳となり、2年間で約0.7歳低年齢化していることが分かりました(図2)。
図2. 小中学生 スマホ持ち始め時期 経年変化
2. キッズケータイは小学校入学時、スマホは中学校入学時に持ち始める傾向
2021年のキッズケータイ持ち始め時期の年齢分布を確認すると、6歳、7歳にピークが確認され、小学校入学後に持ち始める傾向が分かりました(図3)。
図3. 小中学生 キッズケータイ(フィーチャーフォンを含む)持ち始め時期 年齢分布
一方、2021年のスマホ持ち始め時期の場合、小学校の高学年から増加し、中学校入学の時期に近い12歳に大きなピークが現れることが確認されました(図4)。
図4. 小中学生 スマホ持ち始め時期 年齢分布
調査概要
―「子どものケータイ利用に関する調査2019」―
調査方法 | 訪問留置調査 |
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調査対象 | 全国在住の小中学生の子どもとその保護者 |
有効回答数 | 1,000組の親子 |
サンプリング | 層化二段抽出[クォータサンプリング法(都市規模別性年代)] 7~15歳の都市規模別人口構成比に応じて、町丁目(50地点)を比例配分して抽出し、抽出された町丁目において、7~9歳、10~12歳、13~15歳の都市規模別性年代人口構成比に応じて個人を割り当て、該当者をランダムウォーク法で抽出 |
調査時期 | 2019年9月 |
―「子どものケータイ利用に関する調査2020」―
調査方法 | 訪問留置調査 |
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調査対象 | 全国在住の小中学生の子どもとその保護者 |
有効回答数 | 1,100組の親子 |
サンプリング | 層化二段抽出[クォータサンプリング法(都市規模別性年代)] 7~15歳の都市規模別人口構成比に応じて、町丁目(100地点)を比例配分して抽出し、抽出された町丁目において、7~9歳、10~12歳、13~15歳の都市規模別性年代人口構成比に応じて個人を割り当て、該当者をランダムウォーク法で抽出 |
調査時期 | 2020年9~10月 |
―「2021年親と子の調査」―
調査方法 | 訪問留置調査 |
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調査対象 | 関東1都6県・小学生及び中学生とその親 |
有効回答数 | 500 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。 |
調査時期 | 2021年11月 |
今後もスマホの子どもサービス利用、学校でのICT利活用状況等、分析を進めていきます。
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モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
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