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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【子ども】
子どものスマホ所有率上昇 
小学生でキッズケータイ所有を上回るのは調査開始以来初
(2022年2月28日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • スマホ所有率 小学生低学年15%、小学生高学年33%、中学生79% 全て前年を上回る
  • スマホを持たせる理由のトップは
    小学生から持たせている場合「緊急時の連絡」
    中学生から持たせている男子の場合「緊急時の連絡」
    中学生から持たせている女子の場合「友達が持ち始めた」「進学・進級のタイミング」

調査結果

2021年11月に実施した親と子に関する調査の中から、小中学生のスマホの所有及び所有きっかけをお伝えします。

1. スマホ所有率上昇傾向 小学生で調査開始以来、初めてキッズケータイを上回る

子どもが自分の専用のスマホを所有している割合は、小学生低学年15%、小学生高学年33%、中学生79%であった。どの学年も前年より増え、キッズケータイは減少している。その結果、小学生はキッズケータイよりスマホの所有が調査開始から初めて上回った(図1)。

図1. 小中学生 携帯電話所有状況 経年変化

また男女別に所有状況をみると、小学生・中学生ともに女子の方が男子より高い結果でした(図2)。

図2. 小中学生 携帯電話所有状況 男女別(n=500)

2. スマホを持たせる理由、小学生から持たせている親は「緊急時の連絡」、中学生から持たせている親の理由は多様

次にスマホを持たせている親にその所有理由を聞きました。その結果、小学生から持たせている親の理由は「緊急時の連絡のため」が半数を超え、「今いる場所の把握」と続き、安心・安全に関する項目が上位でした。一方、中学生になってから所有させた親の理由は「緊急時の連絡のため」に続き、「友達が持ち始めた」「進学・進級のタイミング」「学校や塾などで必要」と多様な結果となりました(図3)。

図3. 子どもにスマホを持たせる理由

3.中学生から持たせている女子の親の理由「「友達が持ち始めた」「進学・進級のタイミング」がトップ

最後にこの理由を男女別に見てみます。小学生の時から持たせている親の理由を男女別にみると、どちらも「緊急時の連絡先」「今いる場所の把握」が上位ですが、より女子の方が高い結果でした(図4)。中学生から持たせている親の理由は、男子では「緊急時の連絡」「学校や部活等で必要となった」が上位となりました。一方女子は「友達が持ち始めた」「進学・進級のタイミング」が最も多い結果でした(図5)。安心・安全に加えて、周囲にスマホ所有が広がったことが、男女の所有率の差と関係している可能性がありそうです。

図4. 小学生からスマホ持たせている親の理由 男女別



図5. 中学生からスマホ持たせている親の理由 男女別

今後もスマホの所有時期や子どもサービス利用、学校でのICT利活用状況等、分析を進めていきます。

調査概要 ―「2021年親と子の調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・小学生及び中学生とその親
有効回答数 500
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2021年11月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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