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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【子ども】
YouTube視聴は「1日1回より少ない」と答える保護者の層が最も多く、視聴頻度は親子で異なる傾向
(2021年4月7日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • テレビ視聴「毎日2時間より多い」と答えた保護者は2~4割で親子の視聴頻度に連関性がみられる。
  • YouTube視聴は「1日1回より少ない」と答える保護者の層が最も多く、視聴頻度は親子で異なる傾向。

1.調査結果

1-1.テレビ視聴「毎日2時間より多い」と答えた保護者は2~4割で親子の視聴頻度に連関性がみられる

小中学生の動画の視聴頻度は保護者の視聴頻度と関連があるのでしょうか。2020年9~10月にモバイル社会研究所が行った調査結果をもとに報告します。

まず、小中学生の保護者に「テレビ番組の視聴を自宅でどのくらい行っていますか」と伺いました。そして、子どもの学年と地域別に集計をしました。

その結果、保護者のテレビ視聴頻度は、子どものテレビ視聴と同様の視聴頻度となり、子どもが中学生になると、テレビ視聴を「行っていない」層が10ポイント程多くなる傾向が見られましたが、「毎日2時間より多い」はいずれの学年・地域でも2~4割程でした(図1)。


図1.テレビ番組の視聴頻度(学年・地域別)
[調査対象:全国の小中学生とその保護者が回答]

それでは、長時間テレビ番組を見ている子どもの保護者は、どの程度テレビ番組を見ているのでしょうか。毎日2時間以上テレビ番組を視聴している子どもをもつ保護者のみを集計した結果(図2)、「毎日2時間より多い」と答えた保護者は6割程となりました。テレビ番組は親子で視聴する機会が多く、親子の視聴頻度に連関性が伺えます。

図2.テレビ番組の視聴頻度(子どもの学年別)
[調査対象:保護者全体とテレビ番組を毎日2時間以上視聴する子どもの保護者が回答]


1-2.YouTube視聴は「1日1回より少ない」と答える保護者の層が最も多く、視聴頻度は親子で異なる傾向

続いて、YouTubeの視聴頻度を親子で比較をしました。その結果、保護者は、いずれの学年でも「1日1回より少ない」の層が最も構成比が大きくなりました。その一方、中学生の子どもは「毎日2時間より多い」や「毎日1時間くらい」の層が最も構成比が大きくなり、対照的な結果となりました(図3)。


図3.YouTubeの視聴頻度(学年・地域別)
[調査対象:全国の小中学生とその保護者が回答]


それでは、長時間YouTubeを見ている子どもの保護者は、どの程度YouTubeを見ているのでしょうか。毎日2時間以上YouTubeを視聴している子どもをもつ保護者のみを集計した結果(図4)、小1~小3の子どもを持つ保護者はYouTubeを毎日2時間より多く視聴する割合が33%となりました。その一方、小4~小6、中1~中3の子どもを持つ保護者は子どものYouTube視聴状況とは顕著な連関性が見られない結果となりました。

図4.YouTubeの視聴頻度(子どもの学年別)
[調査対象:保護者全体とYouTubeを毎日2時間以上視聴する子どもの保護者が回答]


モバイル社会研究所では、小中学生の方が安心・安全にスマートフォンを利用していただくためのガイドや、親子間のルール作りのポイント、スマホ・ケータイ安全教室のご案内を下記のURLで公開しています。ぜひご家庭・学校でご活用下さい。
https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/csr/safety/

2.調査概要 ―子どものケータイ利用に関する調査2020――

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国在住の小中学生の子どもとその保護者
有効回答数 1,100組の親子
サンプリング 層化二段抽出[クォータサンプリング法(都市規模別性年代)]
7~15歳の都市規模別人口構成比に応じて、町丁目(100地点)を比例配分して抽出し、抽出された町丁目において、7~9歳、10~12歳、13~15歳の都市規模別性年代人口構成比に応じて個人を割り当て、該当者をランダムウォーク法で抽出
調査時期 2020年9~10月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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