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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【子ども】
中学生のZoom利用率は15%。TikTokは3割が毎日利用
(2020年12月16日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 中学生の15%は塾でのオンラインでのやりとりにZoomを利用。
  • TikTokは中学生の3割が毎日利用。

1.調査結果

1-1. 中学生の15%は塾でのオンラインでのやりとりにZoomを利用

小中学生のビデオ通話利用状況や、動画の視聴頻度について2020年9~10月にモバイル社会研究所が行った調査結果をもとに報告します。

まず、小中学生の保護者に「お子様が学校、塾、家庭でのオンラインでのやりとりのために使っているビデオ通話サービスを教えてください」と伺いました。その結果、中学生になると学校のやり取りでは「LINEグループ通話」を使う割合が16%で比較的高く、塾のやり取りに「Zoom」を利用している子どもは15%となっていました。家庭でのやり取りでは「LINEグループ通話」の利用が約6割となっていました。

学校や塾でのLINEグループ通話の利用は必ずしも授業だけではなく、先生、友人とのコミュニケーションツールとして活用されていることが伺えます。授業でのビデオ通話利用はGIGAスクール構想の進展によって今後拡大傾向が予想されます。

図1.オンラインでのやりとりのために使っているビデオ通話サービス
[調査対象:小中学生の保護者が回答]

1-2.TikTokは中学の3割が毎日利用

続いて動画の視聴頻度について小中学生自身に伺いました。その結果、テレビ番組は小学生の7~8割が毎日視聴しており、中学生になると7割にやや減少していました[図2]。YouTube(YouTube Kids)は小1~小3が4~5割が毎日利用しており、その割合は小4~小6が6割、中学生で6~7割に拡大していました[図3]。TikTokは13歳未満が利用できないということもあり、中学生になると毎日利用が3割程に拡大していました[図4]。

図2.テレビ番組の視聴頻度(地域別)
[[調査対象:小中学生が回答]


図3.YouTubeの利用頻度(地域別)
[調査対象:小中学生が回答]


図4. TikTokの利用頻度(地域別)
[調査対象:小中学生が回答]


モバイル社会研究所では、小中学生の方が安心・安全にスマートフォンを利用していただくためのガイドや、親子間のルール作りのポイント、スマホ・ケータイ安全教室のご案内を下記のURL で公開しています。ぜひご家庭・学校でご活用下さい。
https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/csr/safety/

2.調査概要 ―子どものケータイ利用に関する調査2020――

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国在住の小中学生の子どもとその保護者
有効回答数 1,100組の親子
サンプリング 層化二段抽出[クォータサンプリング法(都市規模別性年代)] 7~15歳の都市規模別人口構成比に応じて、町丁目(100地点)を比例配分して抽出し、抽出された町丁目において、7~9歳、10~12歳、13~15歳の都市規模別性年代人口構成比に応じて個人を割り当て、該当者をランダムウォーク法で抽出
調査時期 2020年9~10月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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