【子ども】
スマホ所有きっかけ、近畿では「友だちが持ち始めた」が多いなど地域差
(2020年11月18日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
- 小中学生がスマートフォンを持ち始めた理由は「緊急時に連絡がとれるように」が半数。
- 中学生になると子ども自身のコミュニケーションや情報活用のツールとして使われ始める。
- 近畿では「友だちが持ち始めた」が多いなど地域差がみられる。
1.調査結果
1-1. 小中学生がスマートフォンを持ち始めた理由は「緊急時に連絡がとれるように」が半数
小中学生がスマートフォンを持ち始めた理由について、2020年9~10月にモバイル社会研究所が行った調査結果をもとに報告します。
自分専用のスマートフォンを使ったことのある小中学生のいる保護者に「なぜそのお子様は自分専用のスマートフォンを使い始めたのですか。あてはまるものをすべてお選びください」と伺いました。その結果、最も多い回答は「緊急時に子どもと連絡がとれるように(51%)」で、次いで「子どもがどこにいるか分かるようにしたいから(28%)」となっていました。
図1.子どもが自分専用のスマートフォンを使い始めた理由
[調査対象:スマートフォン所有経験のある小中学生をもつ保護者が回答]
1-2.中学生になると子ども自身のコミュニケーションや情報活用のツールとして使われ始める
続いて自分専用のスマートフォンを使い始めた年齢別に集計をしました。その結果、11歳以下の小学生のうちにスマートフォンを持ち始めた場合は、「緊急時に子どもと連絡がとれるように(56%)」や「子どもがどこにいるか分かるようにしたいから(39%)」が使い始め理由として比較的多く回答がありました。
その一方で、12歳以上でスマートフォンを使い始めた場合は、「緊急時に子どもと連絡がとれるように(46%)」だけでなく、「子どもの友だちが持ち始めたから(31%)」「子どもが進学または進級したから(34%)」「子どもの学校や部活、塾で必要になったから(28%)」が多く回答がありました。
小学生では緊急連絡や安否確認という保護者のために持たせていたスマホですが、中学生になると、周囲のスマホ普及率が高まり、子ども自身のコミュニケーションや情報活用のツールとして使われていることが伺えます。
図2.子どもが自分専用のスマートフォンを使い始めた理由(使い始め年齢別)
[調査対象:スマートフォン所有経験のある小中学生をもつ保護者が回答]
1-3.近畿では「友だちが持ち始めた」が多いなど地域差がみられる
それでは、地域による違いはあるのでしょうか。「緊急時に子どもと連絡がとれるように」は「中国・四国・九州」が65%で比較的高い傾向がありました。「子どもの友だちが持ち始めたから」は「近畿」が38%で比較的高い傾向が見られました。「子どもが進学又は進級したから」は関東・近畿が27%で比較的高い傾向が見られました。
図3.子どもが自分専用のスマートフォンを使い始めた理由(地域別)
[調査対象:スマートフォン所有経験のある小中学生をもつ保護者が回答]
モバイル社会研究所では、小中学生の方が安心・安全にスマートフォンを利用していただくためのガイドや、親子間のルール作りのポイント、スマホ・ケータイ安全教室のご案内を下記のURL で公開しています。ぜひご家庭・学校でご活用下さい。
< https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/csr/safety/>
2.調査概要 ―子どものケータイ利用に関する調査2020――
調査方法 | 訪問留置調査 |
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調査対象 | 全国在住の小中学生の子どもとその保護者 |
有効回答数 | 1,100組の親子 |
サンプリング | 層化二段抽出[クォータサンプリング法(都市規模別性年代)] 7~15歳の都市規模別人口構成比に応じて、町丁目(100地点)を比例配分して抽出し、抽出された町丁目において、7~9歳、10~12歳、13~15歳の都市規模別性年代人口構成比に応じて個人を割り当て、該当者をランダムウォーク法で抽出 |
調査時期 | 2020年9~10月 |
問い合わせ先
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モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
< https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html>