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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【子ども】
子のスマホ利用「ルール設定あり悩みなし」の世帯は中学生になると20ポイント減少
(2020年4月22日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 子どものスマホの使い方に悩みがあると答えた保護者ほど、ルールを設定する傾向
  • 「ルール設定あり悩みなし」の世帯は中学生になると20ポイント減少

1.調査結果

1-1. 子どものスマホの使い方に悩みがあると答えた保護者ほど、ルールを設定する傾向

小中学生のスマホ利用の親子間ルールの設定状況と、子どもがスマホを使い過ぎてしまうことによる保護者の悩みはどのような関係があるのでしょうか。

本レポートでは、「スマホを使うのは決められた時間だけ」という親子間ルール設定の有無と「スマホ・ケータイの使い方(内容・使いすぎなど) 」の悩みや気がかりの有無を保護者に伺いました。

その結果、いずれの学年の保護者でもスマホを使い過ぎないためのルール設定率は大きな差は見られませんでしたが、子どものスマホの使い方に悩みや気がかりがあると答えた保護者ほど、ルールを設定する傾向がみられました。

図1.スマホを使い過ぎないためのルール設定率(学年・悩み有無別)
[調査対象:スマホを利用している子のいる保護者が回答]

1-2. 「ルール設定あり悩みなし」の世帯は中学生になると20ポイント減少

子のスマホ利用の悩みや気がかりと使い過ぎないためのルール設定の関係は、悩みがあるためルール設定をしている家庭がある一方、悩みがなくルール設定をしていない家庭、悩みがあるがルール設定をしていない家庭など様々です。それでは、それらの家庭の割合は子どもの学年ごとにどの程度になるのでしょうか。

そこで、1-1の設問から、「ルール設定あり悩みなし」「ルール設定あり悩みあり」「ルール設定なし悩みなし」「ルール設定なし悩みあり」の4つのグループの構成比を集計しました。

その結果、「ルール設定なし悩みなし」の層はいずれの学年も2~3割となりました。また、「ルール設定あり悩みなし」は小1~小3では過半数を占めているのですが、中学生になるにつれてその割合は3割に20ポイント減少し、その一方で「ルール設定あり悩みあり」が中学生になると4割程度に拡大していました。「ルール設定なし悩みあり」は小1~小3の5%から中学生には11%に拡大していました。

図2. スマホを使い過ぎないためのルール設定有無と悩み有無の構成状況(学年別)
[調査対象:スマホを利用している子のいる保護者が回答]


モバイル社会研究所では、小中学生の方が安心・安全にスマートフォンを利用していただくためのガイドや、親子間のルール作りのポイント、スマホ・ケータイ安全教室のご案内を下記のURL で公開しています。ぜひご家庭・学校でご活用下さい。
https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/csr/safety/

2.調査概要 ―子どものケータイ利用に関する調査2019――

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国在住の小中学生の子どもとその保護者
有効回答数 1,000組の親子
サンプリング 層化二段抽出[クォータサンプリング法(都市規模別性年代)]
7~15歳の都市規模別人口構成比に応じて、町丁目(50地点)を比例配分して抽出し、抽出された町丁目において、7~9歳、10~12歳、13~15歳の都市規模別性年代人口構成比に応じて個人を割り当て、該当者をランダムウォーク法で抽出
調査時期 2019年9月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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