このページの本文へ移動

モバイル社会研究所

メニュー

通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【サービス】
TVer認知率8割、年々伸びる利用率25%:学生の3割超が利用
(2025年1月27日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • TVer認知率は全体で8割弱。
  • 2019年のTVer利用率は1割未満だったが2024年には3割弱。
  • 学生の3割超がTVer利用。

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2024年1月にスマホ・ケータイ所有者の動画サービス利用と民放公式テレビ配信サービス「TVer」利用動向について調査を実施しました。

1. TVer認知率約8割、利用率は年々増加し3割弱

無料動画サービスの認知率はYouTubeがほぼ100%と非常に高いです。TVerは約8割の認知率がありました。

利用率(月1回以上利用)についてはYouTubeが約7割と他の無料動画サービスよりも高かったです。次いでTVerが3割弱でした(図1)。

2019年にはTVerの認知率は46.4%で半数以下でした。2022年4月からTVerでは地上波放送の同時配信「リアルタイム配信」を開始し、いつでもどこでもスマホやパソコンで地上波放送を視聴できるようになりました。そのような背景もあり、認知率は年々増加して2024年には78.4%まで達しました。

また2019年の利用率は8.2%で1割以下でしたが、利用率も年々増加して25.1%まで達しました(図2)。

図1.  無料動画サービス認知率・利用率調査
[調査対象:全国・15~79歳男女・スマホ・ケータイ所有者対象・複数回答・n=6305]


図2. TVerの認知率・利用率(2019年~2024年)調査
[調査対象:全国・15~79歳男女・スマホ・ケータイ所有者対象]

2. 学生の利用が3割超

性年代別でTVerの利用率を見ると、女性全体で27.0%、男性全体で23.3%と女性の方が高かったです。10~60代で女性の方が男性よりもTVerを多く視聴しています。

20代女性が34.5%、次いで40代女性が33.5%、30代女性が29.7%と続いていました(図3)。

続けて、職業別にTVerの利用率を調査すると学生が3割超で一番多かったです。次いでパート・アルバイト、公務員、会社員が3割弱と続いていました(図4)。

いつでもどこでもスマホやパソコンで地上波放送を視聴できるようになったり、見逃し配信が普及してきたりして学校やプライベート、家事、仕事などで多忙な世代で利用されていることが伺えます。

図3. 性年代別TVer認知率・利用率
[調査対象:全国・15~79歳男女・スマホ・ケータイ所有者対象・n=6305]


図4. 職業代別TVer認知率・利用率
[調査対象:全国・15~79歳男女・スマホ・ケータイ所有者対象・n=6305]

3. 移動時に鉄道を利用する人の約3割が利用

通勤通学や買い物など移動時に主にどのような交通手段を使っている人がTVerを利用していのかを調査しました。主に鉄道・電車を利用して移動している人の3割弱がTVerを利用しており、他の交通手段の利用者よりも多く利用していることが明らかになりました(図5)。

図5. 移動手段別TVer認知率・利用率
[調査対象:全国・15~79歳男女・スマホ・ケータイ所有者対象・n=6305]

調査概要 ―「2024年一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国・15~79歳男女
有効回答数 6440
サンプリング QUOTA SAMPLING性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付
調査時期 2024年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

page top