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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【モバイル】
スマホ+1の2台持ち 女性はスマホ+タブレットの組み合わせが約半数
(2024年9月30日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 携帯電話の2台以上所有者の割合はここ12年で微増だが、大きな変化はない
  • 2台以上所有者 所有者数は男性が多いが、所有率は10代女性が高い
  • 2台持ちの内訳 フィーチャーフォン2台→スマホ+スマホ、スマホ+タブレット に変化
  • スマホ+1の2台持ち 女性はスマホ+タブレットの組み合わせが約半数
  • 2台以上所有者は各種サービスの利用率が高い

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2024年1月に携帯電話の所有動向について調査を実施しました。1台目にスマホを持っている人の2台以上所有については、2024年4月にもレポートしていますが、今回は更に詳細をレポートします。

1. 携帯電話の2台以上所有者の割合はここ12年で微増だが、大きな変化はない

2台以上、通信回線の契約のある携帯電話※1を所有している人の割合の推移は、図1となります。2012年は2台以上所有している人の割合は1割程度で、2024年は14%と、微増しています。全体的には大きな変化はありません。
(※1 通信回線の契約のある、ご自身が自分で使っている携帯電話)

図1. 2台以上所有者の割合の推移

母数:携帯電話所有者

2. 2台以上所有者 所有者数は男性が多いが、所有率では10代女性が高い

図2は2台以上持っている人の性年代別の内訳です。全体的には男性の方が所有者は多く、中でも男性40~60代がそれぞれ1割を超え、多い結果となっていました。

図3は、各性年代の中で、2台以上持っている人の割合を出した「2台以上所有率」です。ここでは、10代女性はが2台以上持っている割合が他の性年代と比較して高く、2割を超えていました。

図2. 2台以上持っている人の内訳(性年代)

母数:2台以上所有者



図3.2台以上の所有率(性年代別)

母数:携帯電話所有者

3. 2台持ちの内訳 フィーチャーフォン2台→スマホ+スマホ、スマホ+タブレット に変化

2台以上所有者の割合は図1のとおり大きく変化はしていませんが、所有している端末の組み合わせは変化しています。2012年では、表1赤枠のとおりフィーチャーフォン+フィーチャーフォンが38%と最も高くなっており、続いてフィーチャーフォン+スマホが32%(Androidスマホ, iPhone合算)、フィーチャーフォン+データ通信機器が11%、合計で81%となっていました。2024年では、表2赤枠のとおり、スマホ+スマホ、スマホ+タブレットが高い組み合わせになっており、赤枠部分で約9割となっていました。

スマホ+スマホの組み合わせでは、Android、iPhone共に、それぞれ1台目、2台目共に同じ種類のスマホを所有しているケースが多くなっていました。

表1. 2012年の1台目と2台目の組み合わせの割合

N=254(その他、わからない除く)
緑が濃いセル:%が高い
※USBドングル、モバイルルータ、など



表2. 2024年の1台目と2台目の組み合わせの割合

N=779(その他、わからない除く)
緑が濃いセル:%が高い
※USBドングル、モバイルルータ、など

4. 女性はスマホ+タブレットの組み合わせが多く、約半数

続いて、表2の赤枠の部分について、詳細を年代別に調べてみました。図4は、1台目にスマホをもっており、2台目にスマホかタブレットをもっている人を年代別にみたものです。左側の寒色系はスマホ+スマホ、右側の暖色系はスマホ+タブレットの組み合わせです。

男女別に見ると、女性の方がスマホ+タブレットでの組み合わせが比較的多く、女性全体では約半数、特に10代女性は63%と、スマホ+タブレットの組み合わせがスマホ+スマホの組み合わせより多くなっていました。

図4. 1台目と2台目の組み合わせ(性年代別)

母数:1台目がスマホ、かつ2台目がスマホまたはタブレットの保有者
※サンプル数50以下は参考値

5. 2台以上所有者は各種サービスの利用率が高い

続いて各種サービスの利用率を携帯電話所有者全体と2台以上所有者で比較してみました。各種サービスでは2台以上所有者の利用率が高く、特に動画・音楽、ネット・テレビ通販、株などの投資は2台以上所有者が全体を11ポイント上回っていました。

図5. 各種サービス利用率比較(複数回答)

携帯電話の2台以上持ちの割合は、12年前と比較して大きな変化はありませんでしたが、その内訳は大きく変わっていました。1台で通話や動画視聴、ゲームなど沢山のことができるスマホですが、2台以上保有し、使い分けをしている人が一定数いるようです。

モバイル社会研究所では、今後も携帯電話の2台以上所有について調査を進めて参ります。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/wp23.html

モバイル社会研究所のホームページでは、モバイル・ICTに関するレポートや学会報告などを多数掲載しております。ぜひご活用ください。
NTTドコモ モバイル社会研究所 (moba-ken.jp)

調査概要 ―「2024年一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 Web
調査エリア 全国
調査対象者 15~79歳男女
標本抽出法 QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
有効回答数
と調査時期
6,440 (2024年1月)

※グラフの数値は表示単位によって四捨五入をしているため、内訳の数値を足し合わせた数が合計値と一致していないことがあります。

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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