【ライフスタイル】
SNSの主な使い方 X 「ニュース・話題なことを調べる」、Instagram 「有名人・知人の動向把握」、TikTok 「暇つぶし」、Facebook 「知人の動向把握」(2025年9月29日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
- X、Instagramの利用率は約5割、TikTok、Facebookは約3割
男性はX、女性はInstagramの利用率が高い - 男女ともにX,Instagram,TikTokは若い世代 Facebookは中高年層の利用率が高い
- 主な使い方 X 「ニュース・話題なことを調べる」、Instagram 「有名人・知人の動向把握」、TikTok 「暇つぶし」、Facebook 「知人の動向把握」
調査結果
NTTドコモ モバイル社会研究所では、2025年1月にSNS(X、Instagram、TikTok、Facebook)に関する調査を15~79歳を対象に全国で実施しました。それぞれのSNSの利用率と使い方についてお伝えします。
1-1. X、Instagramの利用率は約5割、TikTok、Facebookは約3割
男性はX、女性はInstagramの利用率が高い
SNSの利用率を全体・性別でみたものが図1です。X、Instagramは全体で約半数が利用、男女別では、男性はXの利用率がInstagramを12ポイント上回り、女性はInstagramの利用率がXを6ポイント上回っていました。
図1. SNS利用率(複数回答)
[調査対象:全国・15~79歳 n=6962]
1-2. 男女ともにX,Instagram,TikTokは若い世代 Facebookは中高年層の利用率が高い
図2は、SNSの利用率を性年代別に見たものです。各世代においても、男性はX、女性はInstagramの利用率が高くなっていましたが、男性60代以上では、Facebookの利用率もXと同程度の33%となっていました。X、Instagram、TikTokは10-20代の利用率が最も高く、年代が上がるにつれて利用率は下がっていました。一方、Facebookは10-20代の若い世代の利用率が最も低くなっていました。
図2. SNS利用率(性年代別)(複数回答)
[調査対象:全国・15~79歳 n=6962]
2-1. SNSの使い方 「ニュース・話題なことを調べる」はX、「有名人・知人の動向把握」はInstagram、「知人の動向把握」はFacebook、「暇つぶし」はTikTok
図3はそれぞれのSNSを利用している人たちを対象に、そのSNSの使い方を聞いた結果です。X、Instagram、TikTokは「暇つぶし」の利用も多く、特にTikTokは、最も多い使い方が「暇つぶし」となっていました。暇つぶし以外では、Xは比較的まんべんなく使われていますが、「ニュース情報(報道情報)を収集する」と「世間で話題になっているモノ・コトを把握する」は他のSNSに比べ10ポイント以上高くなっていました。一方、Instagramは「有名人・知人の動向把握」がそれぞれ約3割で、人の動向を把握する使い方が多くなっていました。Facebookは「知人の状況把握」のみが他のSNSより高く、主に知人の動向把握に使われている傾向がありました。
図3. SNSの利用目的(複数回答)
[調査対象:全国・15~79歳 各SNS利用者]
2-2. SNSの使い方性
図4~8は、2-1の結果を性年代別にしたものです。
2-2-1.「ニュース情報(報道情報)の収集」(図4)全体的にXの利用率が高い
全性年代でX利用者の利用率が高く、特に30~50代が高くなっていました。その他のSNSは大きな差はなく、1割程度となっていました。
図4.ニュース情報(報道情報)の収集(性年代別)(複数回答)
[調査対象:全国・15~79歳 各SNS利用者]
X:X I:Instagram T:TikTok F:Facebook
2-2-2.「世間で話題のモノ・コトを調べる」(図5) Xが高いが、女性はInstagramも高め
全性年代でX利用者の利用率が最も高くなっていましたが、女性はInstagram・TikTok利用者の利用率も男性に比べ高くなっていました。
図5.世間で話題のモノ・コトを調べる(性年代別)(複数回答)
[調査対象:全国・15~79歳 各SNS利用者]
2-2-3.「有名人など知人以外の動向を把握する」(図6) X、Instagramが高い
男女ともにX、Instagram利用者の利用率が高く、また全体的には女性の利用率が高い傾向でした。
図6.有名人など知人以外の動向把握(性年代別)(複数回答)
[調査対象:全国・15~79歳 各SNS利用者]
2-2-4.「知人の動向を把握する」(図7) 中高年はFacebook、若い世代はInstagram
男女ともに30代以上では、Facebook利用者の利用率が高くなっていましたが、10-20代の若い世代はInstagram利用者の利用率が高くなっていました。
図7.知人の動向を把握する(性年代別)(複数回答)
[調査対象:全国・15~79歳 各SNS利用者]
2-2-5.「暇つぶしに使う」(図8) 若い女性はX、Instagram、TikTokが同率約5割
男女ともにTikTok利用者の利用率が高い傾向ですが、女性10~20代は、X、Instagram、TikTok利用者の利用率がいずれも同程度の約5割と、複数のSNSを暇つぶしに使う傾向が高くなっていました。
図8.暇つぶしに使う(性年代別)(複数回答)
[調査対象:全国・15~79歳 各SNS利用者]
4つのSNSについて、利用率と使い方について調べてきました。ユーザーは、利用目的によってSNSを使い分けており、また、性別や年代によっても使い方に違う傾向がありました。
モバイル社会研究所では、今後もSNSの利用について引き続き調査を実施してまいります。
また、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用ください。
< https://www.moba-ken.jp/whitepaper/ >
調査概要 ―「2025年 一般向けモバイル動向調査」―
調査方法 | Web調査 |
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調査対象 | 全国15~79歳男女 |
有効回答数 | 6,962 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。 |
調査時期 | 2025年1月 |
※グラフの数値は表示単位によって四捨五入をしているため、内訳の数値を足し合わせた数が合計値と一致していないことがあります。
問い合わせ先
本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。
モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/