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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【ライフスタイル】
スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう:10代女性の7割
(2024年3月21日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 10代女性の7割が「スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう」
  • スマホの利用時間が長いほど、「スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう」割合が高い
  • SNSで発信している人のほうが、スマホへの通知を確認してしまう割合が高い
  • スマホを必需品だと思う人のほうが、スマホへの通知を確認してしまう割合が高い

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2023年2月にスマホの利用意識について調査をしました。その内容を報告します。

1. 10代女性の7割が「スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう」

「スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう」割合を性年代別で調査しました。

その結果、全体では約半数が「ついつい確認してしまう」と回答しました。特に、女性、若年層のほうがその割合が高く、男性では10代~30代の約6割、女性では30代~40代の約6割、10代~20代の約7割が「ついつい確認してしまう」と回答しました。

図1. スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう割合(性年代別)
[調査対象:全国・15~79歳・スマホ利用者・n=5652]

出所:2023年スマホ利用者行動調査



2. スマホの利用時間が長いほど、「スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう」割合が高い

次に、スマホの利用時間と「スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう」ことの関係を調査しました。

その結果、スマホの利用時間が長いほうが、「スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう」割合が高いことが明らかとなりました。1日のスマホの利用時間が1時間未満の人のうち「ついつい確認してしまう」割合は4割弱であるのに対し、1日に4時間以上スマホを利用する人では、その割合が7割弱に達していました。

図2. スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう割合(スマホ利用時間別)
[調査対象:全国・15~79歳・スマホ利用者・n=5652]


出所:2023年スマホ利用者行動調査

3. SNSで発信している人のほうが、スマホへの通知を確認してしまう割合が高い

次に、SNSの利用・発信状況と、「スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう」ことの関係を調査しました。調査対象は、X(旧Twitter)、Instagram、Facebook、TikTokの4種類としました。
その結果、どのSNSについても、発信している人は「スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう」割合が高く、TikTokで発信している人については7割超の人が「ついつい確認してしまう」と回答しました。また、利用有無で比較したところ、どのSNSについても、利用者のほうが利用していない人よりも「ついつい確認してしまう」割合が高いことが明らかとなりました。

図3. スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう割合(SNSの利用・発信有無別)
[調査対象:全国・15~79歳・スマホ利用者・n=5652]


出所:2023年スマホ利用者行動調査

4. スマホは必需品だと思う人のほうが、スマホへの通知を確認してしまう割合が高い

次に、スマホ利用意識のうち、スマホが必需品だと感じるかどうか(設問では、「自分にとってスマホがなくてはならない」と思うかどうかを聴取)と、「スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう」ことの関係を調査しました。

その結果、スマホが必需品だと感じている人のほうが、「スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう」割合が高く、スマホを必需品だと思う人の6割を超える人が「ついつい確認してしまう」のに対し、必需品だと思わない人のうち「ついつい確認してしまう」割合は3割弱でした。スマホを必需品だと考える人は、連絡やアプリの通知などが来ていないか「ついつい確認してしまう」傾向があることが明らかとなりました。

スマホを必需品だと思う人の特徴について、詳細は学会報告資料をご覧ください。資料では、スマホの利用意識とスマホ利用実態との関連を分析しております。

図4. スマホに通知が来ていないか、ついつい確認してしまう割合(スマホの必需意識別)
[調査対象:全国・15~79歳・スマホ利用者・n=5652]


出所:2023年スマホ利用者行動調査

調査概要 ―「2023年 スマホ利用者行動調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国・15~79歳男女
有効回答数 5,652
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付しスマホ所有率を調査。調査結果からスマホ所有者比率に比例して再割付を実施。
調査時期 2023年2月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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