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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【ライフスタイル】
メリハリをつけてスマホを利用する人は、健康に自信がある傾向
(2023年11月30日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • メリハリをつけてスマホを利用する人は、同世代と比べて健康に自信がある傾向
  • スポーツログ管理(ルート案内、歩行、ランニング、自転車、登山など)サービスを利用している人は、同世代と比べて健康に自信がある傾向
  • 株、信託などの投資サービスを利用している人は、同世代と比べて健康に自信がある傾向

調査結果

2023年に実施した健康意識とICT利活用の調査から、“同世代と比べて自分は健康であるか?という健康意識”と、“スマホの使い方”、パソコン、ケータイ、スマートフォン(タブレットを含む)による“スポーツログ管理(ルート案内、歩行、ランニング、自転車、登山など)サービスの利用”および“株、信託などの投資サービスの利用”に関する分析結果をお伝えします。

1. メリハリをつけてスマホを利用する人は、同世代と比べて健康に自信がある傾向

“スマホの使い方”と“同世代と比べて自分は健康であるか?という健康意識”の関係を分析しました。

スマホの使い方について、“目的を持ったメリハリ利用”、“やや目的を持ったメリハリ利用”、“どちらでもない”、“目的なしのなんとなく利用”の観点から評価を行いました。その結果、男性は各世代ともにおよそ50%が、メリハリをつけてスマホを利用していることがわかりました。また、女性の若年層は、なんとなく利用する傾向が高く、年代が上がるにつれメリハリをつけて利用する傾向があることがわかりました。(図1)

図1. スマホの使い方(性年代別)

出所:2023年健康意識とICT利活用調査

つぎに、“スマホの使い方”と“同世代と比べて、自分は健康であるか?という健康意識”の関係を調査しました。“健康だと思う”と“やや健康だと思う”を足し合わせたものを“健康に自信がある”とした場合、メリハリをつけたスマホ利用をする人は、同世代と比べて健康に自信がある傾向がわかりました。また、男性40-59歳のうち、目的なくなんとなくスマホを利用する人は、健康に自信がない傾向が最も高いことがわかりました。(図2)

図2. スマホ利用と健康意識の関係

出所:2023年健康意識とICT利活用調査

2. スポーツログ管理(ルート案内、歩行、ランニング、自転車、登山など)サービスを利用している人は、同世代と比べて健康に自信がある傾向

パソコン、ケータイ、スマートフォン(タブレットを含む)による“スポーツログ管理(ルート案内、歩行、ランニング、自転車、登山など)サービスの利用”と“同世代と比べて自分は健康であるか?という健康意識”の関係を分析しました。

スポーツログ管理(ルート案内、歩行、ランニング、自転車、登山など)の利用率を分析したところ、男性の利用率は各世代ともに女性より高い傾向がわかりました。さらに、男性はおよそ5人に1人がスポーツログ管理サービスを利用していることが明らかになりました。(図3)

図3. スポーツログ管理(ルート案内、歩行、ランニング、自転車、登山など)の利用率

出所:2023年健康意識とICT利活用調査

次に、“スポーツログ管理の利用”と“同世代と比べて、自分は健康であるか?という健康意識”の関係を分析しました。“健康だと思う”と“やや健康だと思う”を足し合わせたものを“健康に自信がある”とした場合、スポーツログ管理を利用している人は、健康に自信がある傾向があることがわかりました。(図4)

図4. スポーツログ管理(ルート案内、歩行、ランニング、自転車、登山など)の利用と健康意識の関係

出所:2023年健康意識とICT利活用調査

3. 株、信託などの投資サービスを利用している人は、同世代と比べて健康に自信がある傾向

パソコン、ケータイ、スマートフォン(タブレットを含む)による“株、信託などの投資サービスの利用”と“同世代と比べて自分は健康であるか?という健康意識”の関係を分析しました。

株、信託などの投資サービスの利用率を分析したところ、男性の利用率は、各世代ともに女性のおよそ2倍であることがわかりました。また、男性40-59歳、男性60-79歳では、4人に1人以上が投資サービスを利用していることがわかりました。(図5)

図5. 株、信託などの投資サービスの利用率

出所:2023年健康意識とICT利活用調査


次に、“株、信託などの投資サービスの利用”と“同世代と比べて自分は健康であるか?という健康意識”の関係を分析しました。“健康だと思う”と“やや健康だと思う”を足し合わせたものを“健康に自信がある”とした場合、株、信託などの投資サービスを利用している人は、健康に自信がある傾向があることがわかりました。(図6)

図6. 【株、信託などの投資】などのサービス利用と健康意識の関係

出所:2023年健康意識とICT利活用調査

今後も健康意識とICT利活用状況等、分析を進めていきます。

調査概要 ―「健康意識とICT利活用調査2023」―

調査方法 Web
調査対象 全国・15~79歳男女
有効回答数 7,166
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで 日本の人口分布に比例して割付
調査時期 2023年2月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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