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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【ライフスタイル】
テレワークのメリット・デメリットともに昨年よりも増加:オフィスワーカーの約6割「通勤時間を有効活用」がメリット
(2023年11月20日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • テレワークのメリット「通勤時間を有効活用」約5割。昨年よりも約3ポイント増。
  • オフィスワーカーの約6割が「通勤時間を有効活用」。
  • 「業務面でのデメリット」は「仕事と仕事以外の切り分けが難しい」約4割。昨年よりも6ポイント増。

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2023年2月にテレワークのメリットとデメリットに関する調査を実施しました。

1. テレワークのメリット「通勤時間を有効活用」約5割・昨年よりも約3ポイント増

テレワークを行っている人たちに「テレワークのメリット」を調査したところ、「通勤時間を有効活用できるようになった」が52.0%と一番高く、昨年よりも約3ポイント増加しました。続いて「家族との時間が増えた」が28.4%で、昨年よりも5ポイント増えました。「上司や同僚に直接会わなくてよい」が25.5%で昨年よりも約4ポイント増えました。 「メリットは特にない」と回答した方は2割程度で、昨年よりも約3ポイント減少しました。

さらに職業別に「テレワークのメリット」で「通勤時間を有効活用できるようになった」と回答している方を見ると、事務系・技術系従事者(いわゆるオフィスワーカー)が約6割、役員・管理職・自由業、およびパート・アルバイトの5割の方が回答していました。

図1. テレワークのメリット[複数回答]
[全国・15~79歳のテレワークを実施している男女・n=1461(2022年)n=1327(2023年)]

出所:2022・2023年次世代ライフスタイル調査



図2. 職業別テレワークのメリット「通勤時間を有効活用できるようになった」 [複数回答]
[全国・15~79歳のテレワークを実施している男女・n=1461(2022年)n=1327(2023年)] 

出所:2022・2023年次世代ライフスタイル調査

2. 「業務面でのデメリット」は「仕事と仕事以外の切り分けが難しい」約4割・昨年よりも6ポイント増

続けてテレワークの「業務面でのデメリット」を調査したところ、「仕事と仕事以外の切り分けが難しい」が36.8%と一番高く、昨年よりも6ポイント増加していました。 続いて「他の人が何をしているのかわからない」が32.4%で昨年よりも約7ポイント増えていました。「業務遂行にあたって対面でないので相談しにくい」が26.6%で昨年よりも約4ポイント増えていました。 「業務面でのデメリットは特にない」と回答した方は23.4%で昨年よりも約6ポイント減少していました。

また職業別にテレワークの「業務面でのデメリット」で、「仕事と仕事以外の切り分けが難しい」を見てみると、役員・管理職・自由業の方が39.4%で、商工・自営業%、事務系・技術系従事者(いわゆるオフィスワーカー)が続いていました。

コロナ禍の影響で多くの企業がテレワークを導入しました。テレワークが浸透するにつれてそれぞれのメリット、デメリットともに増えている傾向が見られました。

図3. テレワークの「業務面でのデメリット」[複数回答] 
[全国・15~79歳のテレワークを実施している男女・n=1461(2022年)n=1327(2023年)] 

出所:2022・2023年次世代ライフスタイル調査


図4. 職業別テレワークの業務面でのデメリット「仕事と仕事以外の切り分けが難しい」[複数回答] 
[全国・15~79歳のテレワークを実施している男女・n=1461(2022年)n=1327(2023年)]

出所:2022・2023年次世代ライフスタイル調査

事務系・技術系従事者(2022年:n=724、2023年:n=699)
現業系・サービス系従事者(2022年:n=105、2023年:n=150)
役員・管理職・自由業(2022年:n=118、2023年:n=155)
商工・自営業(2022年:n=57、2023年:n=56)
パート・アルバイト(2022年:n=113、2023年:n=106)

モバイル社会研究所では2023年10月に「モバイル社会白書2023年版」を公開しました。その中で、テレワークなどコロナ禍以降のニューノーマルでの生活や意識に関する様々な調査結果を掲載しています。是非ご覧ください。

調査概要

―「2022年次世代ライフスタイル調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国・15~79歳男女
有効回答数 6,240
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年代(5歳刻み)・都道府県のセグメントにおいて日本の人口分布に比例して割付。
調査時期 2022年2月

―「2023年次世代ライフスタイル調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国・15~79歳男女
有効回答数 6,151
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
調査時期 2023年2月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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