【ライフスタイル】
ニュースを得ているメディア「テレビ」横ばい・「新聞」減少・「SNS」上昇:2010年~2023年
(2023年7月24日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
- 日常的にニュースを得ているメディアは2023年でも一番多いのは「テレビ」約7割、「新聞」は年々減少して4割。
- 10~20代は「ソーシャルメディア」、30~70代は「テレビ」がトップ。シニアでは「新聞」も健在。
- 新型コロナに関する情報を得ているのは「民間放送(テレビ・ラジオ・WEB・SNS)」約6割。
調査結果
NTTドコモ モバイル社会研究所では、2023年1月にスマホ・ケータイ所有者が週1回以上アクセスし、日常的にニュース情報(報道)を得ているメディア、また新型コロナウイルスの情報を得ているメディアについて調査しました。
1. 「テレビ」が今でも一番多く約7割、「新聞」は2010年から年々減少し約4割
週1回以上アクセスし、日常的にニュース(報道情報)を得ているメディアを2010年から2023年までの推移を見てみると「テレビ」の利用が最も多く、2010年から毎年約7割の方が「テレビ」から日常的にニュース情報を得ていることが明らかになりました。
「新聞」は年々、緩やかに減少していき、2010年には60.7%が日常的にニュース情報を得ていましたが、2023年には40.2%まで低下しました。また「ソーシャルメディア」でニュース情報を得ている方は40.3%で「新聞」とほぼ同じになりました。
図1. メディア利用率の推移(2010年~2023年)
[調査対象:全国15~79歳男女・複数回答]
出所:2023年一般向けモバイル動向調査(ソーシャルメディアは2017年から調査)
2. 10~20代は「ソーシャルメディア」、30~70代は「テレビ」がトップ、シニアでは「新聞」も
週1回以上アクセスし、日常的にニュース(報道情報)を得ているメディアを年代別に見てみると、30~70代では「テレビ」が最も高いですが、10~20代では「ソーシャルメディア」がトップとなりました。特にシニアの70代では約9割の方が「テレビ」からニュース情報を得ています。
年齢が高くなるにつれてニュース情報を「ソーシャルメディア」から得ている人は少なくなり、60~70代で約3割程度です。
「新聞」は70代では約7割、50~60代で約5割と高いですが、10~30代は2割程度と低く、40代でも3割程度でした。また70代では約3割の方が「ラジオ」からニュース情報を得ています。
図2. 年代別メディア利用率(2023年)
[調査対象:全国15~79歳男女・n=6423 複数回答]
出所:2023年一般向けモバイル動向調査
3. 新型コロナに関する情報を得ているのは「民間放送(テレビ・ラジオ・WEB・SNS)」約6割
またどのようなメディアや方法で新型コロナウイルスに関する情報を見たり聞いたりしているかを調査したところ、「民間放送(テレビ・ラジオ・WEB・SNS)」が約6割と一番高く、次いで「ニュースサイト・アプリ」が約5割、「NHK(テレビ・ラジオ・WEB・SNS)」が約4割、「新聞・広報誌など紙媒体」が約3割でした。上位のメディアは昨年(2022年)と大きな違いはありませんでした。
図3. 新型コロナに関する情報を得ているメディアの割合(2022年・2023年)
[調査対象:全国15~79歳男女・n=6151(2023年)6240(2022年)・複数回答]
出所:2023年次世代ライフスタイル調査
調査概要
「2023年一般向けモバイル動向調査」
調査方法 | Web |
---|---|
調査対象 | 全国・15~79歳男女 |
有効回答数 | 6559 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付 |
調査時期 | 2023年1月 |
「2023年次世代ライフスタイル調査」
調査方法 | Web |
---|---|
調査対象 | 全国・15~79歳男女 |
有効回答数 | 6151 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付 |
調査時期 | 2023年2月 |
問い合わせ先
本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。
モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『モバイル社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
< https://www.moba-ken.jp/whitepaper/>