【ライフスタイル】
若年層・男性は高機能なスマホを好む
(2023年1月26日)
調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~
ポイント
- 高機能なスマホを好むのは若年層・男性
- 中高年はスマホ歴が長いほうが高機能志向
- 高機能志向の人は日常的に使うアプリの数が多く、多種のサービスを利用
調査結果
NTTドコモ モバイル社会研究所では、2022年2月にスマホ利用者を対象として、スマホに対する意識について調査しましたので、その結果をお伝えします。また、本調査結果をまとめた動画も公開しておりますので、あわせてご覧ください。
1. 高機能なスマホを好むのは若年層・男性
スマホ利用者を対象に、「値段が高くても高機能なスマホのほうがよい」と思うかどうかを調査しました。「そう思う」「まあそう思う」と回答した人(高機能志向)は全体の36%で、男性では39%、女性では33%となっていました。若年層のほうが高機能なスマホを好む傾向にあり、15歳~39歳では、男女とも約半数が高機能志向であることがわかりました。また、各年代で男性のほうが高機能なスマホを好む割合が高く、もっとも男女差が大きかった40歳~59歳においては、高機能志向の女性は29%であるのに対し、男性は37%と8ポイント程度差があることがわかりました。
図1.値段が高くても高機能なスマホのほうがよいと思う割合 (性年代別)
[調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=6,272]
出所:2022年スマホ利用者行動調査
2. 中高年はスマホ歴が長いほうが高機能志向
次に、各年代でスマホ歴(初めてスマホを所有したときからの期間)別に分けて、高機能志向の人の割合を調査しました。その結果、15歳~39歳においては、スマホ歴による大きな差は見られませんでした。一方で、40歳~59歳および60歳~79歳では、スマホ歴が長いほうが高機能志向の人の割合が増えることがわかりました。特に、60歳~79歳ではスマホ歴が5年以上と回答した人の高機能志向の割合は34%となっており、同年代のスマホ歴が5年未満の人に比べて倍以上となっていました。
図2.値段が高くても高機能なスマホのほうがよいと思う割合 (年代・スマホ歴別)
[調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=5,761 ※利用年数がわからない人を除く]
出所:2022年スマホ利用者行動調査
3. 高機能志向のユーザーは日常的に使うアプリの数が多く、多種のサービスを利用
次に、日常的に使うアプリの数別で高機能志向の人の割合を調査しました。その結果、年代によらず、アプリの利用数が多いほうが高機能志向の人の割合も高く、15歳~39歳で日常的に使うアプリが5個以上と答えた人の半数以上が高機能志向であることがわかりました。
また、高機能志向の人とそうでない人とでサービスごとの利用率に差があるかを比較したところ、調査したサービスすべてにおいて、高機能志向の人のほうが利用率が高いことがわかりました。「LINEなどのメッセージ」、「情報検索」、「電子メール」は両者に大きな差が見られない一方で、「電子書籍」は1.7倍(12pt)、「ゲーム」は1.6倍(18pt)、「SNS」「健康関連サービス」は1.5倍(SNS:21pt、健康関連サービス:10pt)程度の差があり、高機能志向の人のほうがそうでない人に比べて利用率が高いことがわかりました。
図3. 値段が高くても高機能なスマホのほうがよいと思う割合
(日常的に使用するアプリ数別の比較)
[調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=6,272]
出所:2022年スマホ利用者行動調査
図4. 各種サービスの利用率の比較
[調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=6,272]
出所:2022年スマホ利用者行動調査
高機能志向であるかどうかということとスマホ利用者の属性およびスマホでの利用サービスの間に違いがあることがわかりました。引き続き、スマホに関する利用意識について調査してまいります。
調査概要 ―「2022年 スマホ利用者行動調査」―
調査方法 | Web |
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調査対象 | 全国・15~79歳男女 |
有効回答数 | 7,050 |
サンプリング | QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付しスマホ所有率を調査。調査結果からスマホ所有者比率に比例して再割付を実施。 |
調査時期 | 2022年2月 |
問い合わせ先
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