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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【サービス】
若年層はスマホ、高年層はパソコンで各種サービスを利用
(2022年12月19日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • スマホで利用率が高いのはLINEなどのコミュニケーションツール。動画や音楽を視聴できるサービスをはじめ、各種サービスの利用率は若年層のほうが高い傾向。
  • タブレットで利用率が高いのは、若年層では動画や音楽、高年層では情報検索・ニュースの閲覧。
  • パソコンで利用率が高いのは、電子メールや情報検索・ニュースの閲覧で、高年層の利用率が高い。

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2022年2月にスマホ利用者を対象として、スマホ、タブレット、パソコンでのサービス利用について調査しましたので、その結果をお伝えします。

1. スマホで利用率が高いのはLINEなどのコミュニケーションツール

スマホ利用者を対象に、スマホでのサービス利用率について調査しました。全体では、利用率が高いほうから順に、「LINEなどのコミュニケーションツール」、「情報検索・ニュースの閲覧」、「電子メール」となっていました。年代別で見ると、「LINEなどのコミュニケーションツール」をはじめとする多くのサービスで10代~30代の利用率が最も高く、「情報検索・ニュースの閲覧」、「電子メール」は40代~50代が最も高くなっていました。また、年代によって利用率が大きく異なるものがあり、「ソーシャルメディア」や「動画や音楽」の利用率は、10代~30代では80%弱であるのに対し、60代~70代では25%程度となっていました。

図1.スマホでのサービス利用率(全体)
[調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=6,272]

出所:2022年スマホ利用者行動調査



表1. スマホでのサービス利用率(年代別)
[調査対象:全国・15~79歳のスマホ利用者・n=6,272]

出所:2022年スマホ利用者行動調査

2. タブレットで利用率が高いのは、若年層では動画や音楽、高年層では情報検索・ニュースの閲覧

次に、自分専用のタブレットを所有する人を対象に、タブレットでのサービス利用率について調査しました。全体では、利用率が高いほうから順に、「動画や音楽」、「情報検索・ニュースの閲覧」、「ネットショッピング・フリマ」となっていました。どのサービスについても、タブレットでの利用率はスマホでの利用率より低くなっていました。年代別で見ると、「動画や音楽」は若年層のほうが利用率が高く、10代~30代の約6割、40代~50代の約5割、60代~70代の約4割が利用していました。一方で、「情報検索・ニュースの閲覧」は高年層のほうが利用率が高く、10代~30代では4割弱であるのに対し、60代~70代では5割を超えていました。

図2. タブレットでのサービス利用率(全体)
[調査対象:全国・15~79歳のタブレット所有者・n=1,590]

出所:2022年スマホ利用者行動調査



表2. タブレットでのサービス利用率(年代別)
[調査対象:全国・15~79歳のタブレット所有者・n=1,590]

出所:2022年スマホ利用者行動調査

3. パソコンで利用率が高いのは、電子メールや情報検索・ニュースの閲覧で、高年層の利用率が高い

次に、自分専用のパソコンを所有している人を対象に、パソコンでのサービス利用率について調査しました。全体では、利用率が高いほうから順に、「電子メール」、「情報検索・ニュースの閲覧」、「ネットショッピング・フリマ」となっていました。スマホでの利用率と比較すると、「資格・勉強・習い事関連」はパソコンでの利用率のほうが高くなっていました。年代別で見ると、全体の利用率上位3サービスは高年層の利用率が高くなっており、「電子メール」は60代~70代では8割を超えているのに対し、10代~30代では6割以下でした。一方で、「資格・勉強・習い事関連」の利用率は若年層のほうが高く、10代~30代では24%になっていました。


図3. パソコンでのサービス利用率(全体)
[調査対象:全国・15~79歳のパソコン所有者・n=3,844]

出所:2022年スマホ利用者行動調査



表3. パソコンでのサービス利用率(年代別)
[調査対象:全国・15~79歳のパソコン所有者・n=3,844]

出所:2022年スマホ利用者行動調査

スマホ、タブレット、パソコンの所有者の各種サービスの利用率に違いがあることがわかりました。引き続き、各種デバイスとサービスの利用率について調査してまいります。

調査概要 ―「2022年 スマホ利用者行動調査」―

調査方法 WEB
調査対象 全国・15~79歳男女
有効回答数 6,272
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付しスマホ所有率を調査。調査結果からスマホ所有者比率に比例して再割付を実施。
調査時期 2022年2月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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