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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【モバイル】
スマホユーザーのMVNO比率18.9%に:50代・70代は昨年より減少
(2020年4月16日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • スマホ利用者のうちMVNO比率は年々増加し、2020年には18.9%に
  • 50代、70代のスマホ利用者のMVNO利用は減少。それ以外の年代では増加。

調査結果

NTTドコモ モバイル社会研究所では、2020年1月にスマホ利用者でのMVNO比率について調査を実施しました。「MVNO(Mobile Virtual Network Operator)=仮想移動通信事業者」とは、NTTドコモ、au、ソフトバンクなどの「MNO(Mobile Network Operator)=移動通信事業者」から通信回線を借り受けて通信サービスを提供する事業者のことです。

【1】スマホ利用者のうちMVNO率は昨年から微増の18.9%に

MVNO は格安スマホ、格安 SIM などと呼ばれ、主にスマホやタブレット向けにサービスが提供されています。本調査では、「NTTドコモ、au(KDDI、沖縄セルラー)、ソフトバンク、Y!mobile」の4社を「MNO」、それ以外を「MVNO(UQコミュニケーションズ、LINEモバイル、楽天モバイルなど)」としています。MVNOは近年普及が進んできており、2020年にはスマホ利用者のうち 18.9%が MVNO を利用しているとの結果が出ました。2019年からは微増ですが、2015年には4%未満だったMVNO比率は年々増えています。

表1.スマホ所有者のうちのMVNO比率
[調査対象:スマホを所有する全国・15~79歳男女]

注:1台目もしくは2台目にスマートフォン所有と回答した場合をスマートフォン所有として算出。
出所:2015年-2020年一般向けモバイル動向調査

【2】50代、70代ではMVNO比率が前年より減少

30 代(22.5%)、40 代(22.5%)、60代(19.9%)でのスマホ利用者は2020年のMVNO平均比率18.9%を超えています。99%以上がスマホを利用している10代、20代の若年層でもMVNOの比率は増加していました。

また2018年から2019年にかけては、どの年代においてもスマホ利用者のMVNO比率は増加していましたが、2020年調査では50代(17.8%)、70代(17.7%)は前年(2019年)よりもMVNO比率が減少しました。

楽天がMNOとしてサービスを開始することから、MVNOを取り巻く環境は大きく変化することが想定されます。今後も継続的にMVNO比率を観測していきます。

表2. 年代別スマホ所有者のうちのMVNO比率
[調査対象:スマホを所有する全国・15~79歳男女]

注:1台目もしくは2台目にスマートフォン所有と回答した場合をスマートフォン所有として算出。
出所:2018年-2020年一般向けモバイル動向調査


調査概要 ―「2020年一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 Web
調査対象 全国・15~79歳男女
有効回答数 6925
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
調査時期 2020年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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