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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
シニアのニュース取得方法 この5年でwebサイトが5倍に上昇
(2024年1月25日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • テレビが最も高く全年代9割を超す 次いで新聞が高く70代後半は8割超(図1
  • Webサイトは5年間で5倍 ソーシャルメディアは4倍(図2
  • 60代後半は特にこの5年間でニュース取得方法に変化が大きい(図3

調査結果

2023年1月に訪問留置法(調査員が訪問し調査を承諾頂いた方に紙で質問票を配り後日回収)を用いて実査した結果より、ニュースの取得方法について、分析した結果をお伝えします。

1. テレビが最も高く全年代9割を超す 次いで新聞が高く70代後半は8割超

ニュース(報道情報)を得ている方法について調査した結果(複数回答)を図1に示します。テレビはいずれの年代においても、最も高く9割を超えています。続いて新聞が高く、年代が上がるほど高くなる傾向が見られます。Webサイトは60代で約半数でした。調査対象は全国になります。

図1. シニアのニュース取得方法(年代別)

※対象者は全国

2. Webサイトは5年間で5倍 ソーシャルメディアは4倍

2018年の結果と比較し、この5年間でシニアのニュース取得方法にどのような変化が見られたでしょうか。テレビは変わらず9割を超えています。新聞は15ポイント減少しました。最も増えたのがwebサイトとなり、36ポイントも増えています。また、ソーシャルメディアも21ポイント増加しました。これはシニア層においてもスマホが普及したことに連動しています(2023年3月27日レポート)。

図2. シニアのニュース取得方法(経年比較)

※対象者は関東地域

3. 60代後半は特にこの5年間でニュース取得方法に変化が大きい

最後にそれぞれの世代別にどのように変化したか見た結果が表1です。新聞は全体では15ポイント減らしましたが、全世代下がった訳ではないです。2023年60代後半のシニアは、5年前の60代前半と比べると、21ポイントも下がっていました。それに対して2023年70代後半のシニアは、5年前の70代前半と比べると、ほとんど変わっていませんでした。

webサイト、ソーシャルメディアは少し若い世代がより影響が大きいですが、どの世代も同程度上がっています。全体を見ると、60代後半はこの5年間でニュースの取得方法がより変化したことが分かりました。

表1. シニアのニュース取得方法(年代変化)

※対象者は関東地域

なお、シニアに関する調査結果は「モバイル社会研究所白書2023年版」でも紹介しています。当白書は、シニアに関する調査結果だけではなく、ICT利用状況全般の調査結果をまとめていますので、是非ご覧ください。

モバイル社会研究所白書2023年版(全体)
モバイル社会研究所白書2023年版(シニア調査)

調査概要 ―「2023年シニア調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 全国・60~79歳男女
有効回答数 1,350
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2023年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

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