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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

所長挨拶

所長の廣瀬通孝の挨拶を紹介いたします。

モバイルICT社会の未来を探る

モバイル社会研究所所長 廣瀬通孝 廣瀬 通孝
モバイル社会研究所 所長
東京大学名誉教授

当研究所は、携帯電話が社会にもたらす光と影の両面について、自由で独立した立場から広く解明することを目標として2004年に設立されました。

設立当初と比べて、携帯電話は大きな進化を遂げました。「持ち運べる電話」という本来の機能を超えて、決済、個人認証、体験記録、情報発信、健康管理、移動サポートなどなど、様々な機能を備えるようになっています。今やスマートフォンなしで日常生活を過ごすことが難しいと考える人も少なくないでしょう。
もちろん、この進化は現在も続いています。昨今のAIの進歩はさらなる変化をこの領域に与えることになるでしょうし、メタバースのような本格的な電子社会の動向も気になるところです。我々の社会は大きく変わっていくでしょう。

スマートフォンは、便利な道具であるには相違ありませんが、もしかしたら今後は道具の域を超えてくるかもしれません。我々の生活そのものの軸足が、モバイルICT社会とでも呼ぶべき、新しい基盤を持つ社会へと移っていくからです。道具のレベルであれば具合が悪ければ捨てればよいのに対し、基盤となるとそう簡単にはいきません。
この社会は良いところもたくさん有りますが、注意すべきところも多いでしょう。これまでのような試行錯誤的技術開発のあり方ももう少し慎重になるべきかもしれません。俯瞰的な視点をもって研究していくことがますます必要になってくるわけです。

こういう観点から、当研究所はさまざまな観点から今後の電子社会について学際的な研究を展開し、その成果を社会に発信し、長期的にはよりよい社会のデザインに関与していきたいと思っています。今後ともモバイル社会研究所の活動にご注目いただければ幸いです。

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