このページの本文へ移動

モバイル社会研究所

メニュー

通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【シニア】
シニアのスマホ所有きっかけ
(2022年5月9日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 「家族のすすめ」「周囲にスマホを持っている人が増えた」「使いたい機能・アプリがあった」が上位
  • 直近でスマホを所有シニアは「家族からのすすめ」「フィーチャーフォンが使えなくなる」が多い
  • 60代男性は「使いたい機能・アプリがあった」、60代女性、70代は「家族のすすめ」がトップ

調査結果

2022年1月に訪問留置法(調査員が訪問し調査を承諾頂いた方に紙で質問票を配り後日回収)で実査した結果、60代は9割、70代は7割スマホを所有していました(4月11日公開)。では所有したきっかけは何か、分析した結果をお伝えします。

1. スマホ所有きっかけトップ3は「家族のすすめ」「周囲にスマホを持っている人が増えた」「使えたい機能・アプリがあった」

スマホを所有した結果の上位は「家族のすすめ」「周囲にスマホを持っている人が増えた」「使いたい機能・アプリがあった」が上位となりました。最大の理由でも上記の理由がトップ3を占め、全体の6割を超えています(図1)。

図1. シニアのスマホ所有きっかけ

※スマホを所有している人(n=526)が対象

2. 直近でスマホを所有したシニアの理由「家族からのすすめ」「フィーチャーフォンが使えなくなると聞いたから」が多い

スマホ所有時期別にきっかけを見てみます。2年以内にスマホを所有するシニアは「家族のすすめ」「フィーチャーフォンが使えなくなると聞いた」が4割を超えています。その一方、「使いたい機能・アプリがあった」「仕事で必要となった」は、減少傾向にあります。これは、今年から3Gサービスの終了が始まったこと(通信会社ごとに異なり、auは2022年3月末に終了)、2年前にはスマホの普及が半数を超え、能動的に欲しい人がある程度所有したことが推察されます(図2)。

図2.シニアのスマホ所有理由 所有時期別

3. スマホ所有きっかけ、60代女性及び70代は「家族からのすすめ」がトップ

最後に性年代別にスマホ所有きっかけをみてみます。男女差が特に見られたのは、「仕事で必要になった」(男性で多い)、「家族からのすすめ」(女性に多い)でした。(図3)。


図3. シニアのスマホ所有理由 性年代別

シニアの多くがスマホを所有している状況になっていますが、どこまで利活用できているか、今後調査・分析をおこない報告していきます。

調査概要 ―「2022年一般向けモバイル動向調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・60~79歳男女
有効回答数 709
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2022年1月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html

page top