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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【子ども】
スマホのルールを破った時の措置 「取り上げる」が減り、「話し合う」「利用を制限する」が増える
(2023年8月10日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • この5年で取り上げるが「取り上げる」が減り、「話し合う」「利用を制限する」(図1
  • 男子は「取り上げる」「利用を制限する」が女子より高い(図2
  • 「注意する」との組み合わせの措置が多い傾向(図3

調査結果

2022年11月に実施した親と子に関する調査の中から、スマホ利用の親子間ルールが破られた時の措置についてお伝えします。

1. 取り上げるが減り、話し合あう、利用を制限するが増える傾向

2023年7月13日のレポートではスマホ利用の親子間ルールについて、お伝えしました。今回はそのルールが破られた時の対応について、お伝えします。図1はルールを破られた時の対応を2018年調査と2022年調査を比較したものです。小学生、中学生ともに減少しているのが「取り上げる」です。それに対して増加しているのは「利用を規制する」「話し合う」でした。

図1. 【小中学生】スマホ利用の親子間ルールが破られた時の措置(複数回答)

※スマホ所有者が対象

2. 男子は「取り上げる」「利用を制限する」が女子より高い傾向

次に男女別に親子間ルールが破られた時の対応について見ます。男子は女子と比較し「取り上げる」「利用を規制する」割合が高く、「注意する」がやや低いです。男子は比較的、強めの措置を取られることが特徴的です。

図2. 【小中学生】スマホ利用の親子間ルールが破られた時の措置(複数回答)男女別

※スマホ所有者が対象

3. 「注意する」との組み合わせの措置が多い傾向

最後にルールを破った時の措置がどのような組み合わせで行われているか、小学生・中学生それぞれ上位を見てみます。図3の通り、小中学生ともに、「注意する」との組み合わせ、もしくは単独が上位となっています。破られたルールの内容もしくは頻度によって段階が踏まれている様子が垣間見られます。

表1. 【小中学生】スマホの親子間ルールが破られた時の措置の組合せ(%)

※スマホ所有者が対象

調査概要 ―「2022年親と子の調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・小学生及び中学生とその親
回答数 600
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2022年11月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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