このページの本文へ移動

モバイル社会研究所

メニュー

通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

第2章 モバイルコミュニケーション

モバイル社会白書Web版

第1節 連絡手段
通話の利用率、日常会話を伝える手段

◆ポイント◆

  • 音声通話の利用率は「LINE」が増加傾向にあり、2022年には69.0%に達する(資料2-1)。
  • 連絡手段は同居の家族、近隣の人々には「直接会って伝える」が多いが、友人や別居の家族には「LINE でのメッセージ」が比較的多く使われている(資料2-2)。

[資料2-1] 携帯電話による通話利用率の年次推移

  • 2014年以降、「LINEでの音声通話」の利用が増加傾向にあり、2022年には69.0%に達する。
  • 「Facebook MessengerなどのSNSでの音声通話」「Skypeでの音声通話」はどちらも1割程度で、前年から横ばい。

[資料2-1] 携帯電話による通話利用率の年次推移

[資料2-2] 日常会話を伝えるために最も多く使う手段[連絡相手別](単一回答)

  • 「同居の家族」「近隣の人々」との連絡手段は、「直接会って伝える」と答えた人が最も多く5割前後。
  • 「別居の家族・親族」との連絡手段は「LINEでのメッセージ」や「スマホ・ケータイでの通話」が多い。
  • 「友人」との連絡手段は「LINEでのメッセージ」が最も多い。

[資料2-2] 日常会話を伝えるために最も多く使う手段[連絡相手別](単一回答)

[資料2-3] 同居の家族に日常会話を伝えるために最も多く使う手段の年次推移(単一回答)

  • 2022年は「直接会って伝える」(46.4%)が最も高く、「LINEでのメッセージ」「携帯電話での通話」がそれに続く。
  • 「LINEでのメッセージ」は増加傾向が継続、一方「携帯電話でのメール」は緩やかな減少の傾向。

[資料2-3] 同居の家族に日常会話を伝えるために最も多く使う手段の年次推移(単一回答)


[資料2-4] 別居の家族・親族に日常会話を伝えるために最も多く使う手段の年次推移(単一回答)

  • 2022年は「LINEでのメッセージ」が最も高く、「携帯電話での通話」「固定電話での通話」がそれに続く。
  • 「LINEでのメッセージ」は増加傾向が継続している。

[資料2-4] 別居の家族・親族に日常会話を伝えるために最も多く使う手段の年次推移(単一回答)

[資料2-5] 友人に日常会話を伝えるために最も多く使う手段の年次推移(単一回答)

  • 2017年に「LINEでのメッセージ」が大幅に増加し、2022年も増加傾向が継続。「携帯電話でのメール」は年々減少傾向。

[資料2-5] 友人に日常会話を伝えるために最も多く使う手段の年次推移(単一回答)

[資料2-6] 仕事関係者に日常会話を伝えるために最も多く使う手段の年次推移(単一回答)

  • 仕事関係者に日常会話を伝える手段は「LINEでのメッセージ」が増加傾向、一方「携帯電話でのメール」はやや減少の傾向。

[資料2-6] 仕事関係者に日常会話を伝えるために最も多く使う手段の年次推移(単一回答)

第2節 ソーシャルメディアの利用状況
ソーシャルメディアの利用率、利用頻度

◆ポイント◆

  • 「LINE」は 8 割 弱、「Twitter」は 4 割、「Instagram」は 3 割 強、「Facebook」は2割強の人が利用(資料2-7)。
  • 「LINE」は10~70代と幅広い年代が利用。10~50代においては、LINE、Twitter、Instagram の順に利用率は高い。Facebook は60~70 代で Instagram より利用率が高いが、10 代では TikTokより利用率が低くなる。(資料2-8)。
  • LINEは50代以下の男性と60代以下の女性の過半数が毎日利用。Twitterは10~20代の過半数が毎日利用。Instagramは10~20代女性の6割以上が毎日利用(資料2-9資料2-10資料2-11)。

[資料2-7] ソーシャルメディアの認知度や利用率(複数回答)

  • ソーシャルメディアの認知度はLINEが9割台、Twitter、Facebook、Instagramが8割台。
  • 利用率はLINEが最も高く8割弱。Twitterが4割、Instagramが3割強。
  • 発信している割合はLINEが4割弱、Twitter、Instagramが1割台。

[資料2-7] ソーシャルメディアの認知度や利用率(複数回答)

[資料2-8] ソーシャルメディアの利用率[年代別](複数回答)

  • LINEは10~70代のすべての年代で他のソーシャルメディアと比べて、相対的に多く利用されている。
  • 10~50代においては、LINE、Twitter、Instagramの順に利用率は高い。
  • Facebookは60~70代でInstagramより利用率が高いが、10代ではTikTokより利用率が低くなる。

[資料2-8] ソーシャルメディアの利用率[年代別](複数回答)

[資料2-9] LINEの利用頻度[性年代別](単一回答)

  • LINEは50代以下の男性と60代以下の女性の過半数が、毎日利用。
  • 特に女性の毎日利用している割合は、男性と比較して各年代で10ポイントほど高い。

[資料2-9] LINEの利用頻度[性年代別](単一回答)

[資料2-10] Twitterの利用頻度[性年代別](単一回答)

  • Twitterは10~20代の過半数が毎日利用しているが、年代が上がるほど利用率は低下。
  • 「毎日ではないがTwitterを利用」の割合は、各年代ともに1~2割程度。

[資料2-10] Twitterの利用頻度[性年代別](単一回答)

[資料2-11] Instagramの利用頻度[性年代別](単一回答)

  • Instagramは10~20代女性の利用率が突出して高く、6割以上が毎日利用。
  • 男性の方が利用率が相対的に低いものの、10代では半数が毎日利用。

[資料2-11] Instagramの利用頻度[性年代別](単一回答)

[資料2-12] Facebookの利用頻度[性年代別](単一回答)

  • Facebookは50~70代男性の2割弱が毎日利用。女性の毎日利用は男性に比べて低め。
  • 他のSNSと比べると10代の利用率が低い。

[資料2-12] Facebookの利用頻度[性年代別](単一回答)

第3節 SNSの使い分け・情報収集
情報収集・発信に使うSNS、ニュースや生活情報を得ているメディア

◆ポイント◆

  • 各SNSの使われ方は、LINEはコミュニケーションやニュース収集、Twitter はニュースや情報の収集、Facebook は知人の近況把握、Instagramは話題となっている人や物事の把握が比較的多い(資料2-13資料2-14)。
  • 情報発信の内容は、LINEは「家族や友人とのやりとり」、Twitter、Facebook、Instagram は「画像や映像の共有」がそれぞれ最も多い(資料2-13)。
  • ニュース情報を得ているメディアは「テレビ」の利用率が最も多く、次いで「Webサイト・アプリ」が続く。「ソーシャルメディア」は 2017年から 2021年までは上昇傾向にあったが、2022年は前年並みとなった(資料2-15)。

[資料2-13] 各種SNSのコミュニケーションでの利用[利用SNS別](複数回答)

  • LINEは「家族や友人とのやりとり」など、主に「コミュニケーションツール」の色が強い。
  • Twitter、Facebook、Instagramは、画像や映像の共有がそれぞれ最も多い。

[資料2-13] 各種SNSのコミュニケーションでの利用[利用SNS別](複数回答)

[資料2-14] 各種SNSの情報収集などでの利用[利用SNS別](複数回答)

  • LINEは「情報は収集しない」が他のSNSと比較して高いものの、「ニュース情報の収集」にも活用。
  • Twitterは「ニュース」「世間での話題」、Facebookは「知人の状況」、Instagramは「暇つぶし」「有名人など、知人以外の動向把握」が特徴として挙がる。

[資料2-14] 各種SNSの情報収集などでの利用[利用SNS別](複数回答)

[資料2-15] 週1回以上アクセスし、ニュース(報道情報)を日常的に得ているメディアの年次推移(複数回答)

  • 「テレビ」の利用が最も多く、次いで「Webサイト・アプリ」が続く。
  • 「新聞」は緩やかな減少傾向。「ソーシャルメディア」は2022年は前年並みとなった。

[資料2-15] 週1回以上アクセスし、ニュース(報道情報)を日常的に得ているメディアの年次推移(複数回答)

[資料2-16] 週1回以上アクセスし、お買い得情報や趣味に関する情報を日常的に得ているメディアの年次推移(複数回答)

  • 「テレビ」や「Webサイト・アプリ」から生活情報を得る人が多い。
  • 「新聞」は緩やかな減少傾向。

[資料2-16] 週1回以上アクセスし、お買い得情報や趣味に関する情報を日常的に得ているメディアの年次推移(複数回答)

[資料2-17] 週1回以上アクセスし、ニュース(報道情報)を日常的に得ているメディア[年代別](複数回答)

  • 「テレビ」が30~70代で最も高いが、10~20代はソーシャルメディアがトップとなる。
  • 「ソーシャルメディア」は年代が上がるにつれて利用率が低下する。

[資料2-17] 週1回以上アクセスし、ニュース(報道情報)を日常的に得ているメディア[年代別](複数回答)

[資料2-18] 週1回以上アクセスし、お買い得情報や趣味に関する情報を日常的に得ているメディア[年代別](複数回答)

  • 10~20代では「ソーシャルメディア」が他年代に比べ高く、「テレビ」「Webサイト・アプリ」が続く。
  • 30~60代では「テレビ」または「Webサイト・アプリ」がトップとなり、「ソーシャルメディア」は年代が上がるにつれて利用率が下がる。

[資料2-18] 週1回以上アクセスし、お買い得情報や趣味に関する情報を日常的に得ているメディア[年代別](複数回答)

page top