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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

【子ども】
小中学生の親がスマホの使い方を教える時に最も不安に感じるのは「安全な使い方(悪質サイト・アプリの見分け方等)」
(2023年9月11日)

調査・研究~モバイル社会研究所で実施している調査・研究テーマのご紹介~

ポイント

  • 安全な使い方、お金の使い方、時間管理方法が多い(図1
  • スマホ未所有の方が不安は多項目にわたる(図2
  • 男子の親はお金の使い方、女子の親は連絡の取り方に関することへの不安が多い(図3

調査結果

2022年11月に実施した親と子に関する調査の中から、親が子にスマホを教えるに不安を感じる事についてお伝えします。

1. 安全な使い方・お金の使い方・時間管理方法が多い

親が子にスマホの使い方について、不安に思うことを調査し、図1に示しています。最も多くの親が不安に思っていることは「安全な使い方(悪質サイト・アプリの見分け方等)」、次いで「ネット上のお金の使い方」「時間の管理方法」と続きました。また、小学生の親の方が中学生の親より、多くの項目で不安を感じています。

図1. 【小中学生】 子にスマホの使い方を教える時に不安に感じる事(複数回答)

2. スマホ未所有の方が不安は多項目にわたる

次に子のスマホ所有の有無別に見てみます。図2の通り、全項目でスマホを所有させていない親の方が教えられるか不安に思う項目が高いです。その理由として①スマホを持たせていない為に教える機会がなく、不安が先行している②不安が払しょくできない為に子にスマホを所有させていない等が推察されます。

図2. 【小中学生】子にスマホの使い方を教える時に不安に感じる事 スマホ所有別(複数回答)

3. 男子の親はお金の使い方、女子の親は連絡の取り方に関することへの不安が多い

最後に子の性別ごとに親の教えることへの不安を見ています。「お金の使い方」は男子の方が14ポイントも高いです。また連絡の取り方を教えるのは女子の方が高いです。これは性別による使い方の違いが影響していると推察されます。

図3. 【小中学生】 子にスマホの使い方を教える時に不安に感じる事 男女別(複数回答)

参考情報

このような親の不安を軽減する情報は各キャリアのHPで掲載されています。また相談窓口として国民生活センターなどがあります。

・NTTドコモ  https://www.docomo.ne.jp/corporate/csr/social/safety/service/ 

・国民生活センター  https://www.kokusen.go.jp/

 

調査概要 ―「2022年親と子の調査」―

調査方法 訪問留置調査
調査対象 関東1都6県・小学生及び中学生とその親
回答数 600
サンプリング QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県の人口分布に比例して割付。
調査時期 2022年11月

問い合わせ先

本レポートのお問い合わせについては、「お問い合わせページ」でご確認ください。


モバイル社会研究所では、「スマホ・ケータイ」の所有状況を経年で独自に調査した結果を『ケータイ社会白書』として下記のURLで公開しています。ぜひご活用下さい。
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/

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