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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

第6章 シニアの生活実態とICT利用

モバイル社会白書Web版

1節 ICT端末所有概況
端末所有状況,スマートフォン所有のきっかけ,相談相手,調べ方

◆ポイント◆

  • 60代のスマートフォン所有率は約8割,70代は約6割(資料6-1資料6-3)。
  • 「スマートフォン」の所有状況は「正規職員」「自営業」「パート・アルバイト」「専業主夫・主婦」で7割超え(資料6-4)。
  • スマートフォン所有のきっかけは男女ともに「家族のすすめ」「周囲にスマホを持っている人が増えた」が多い(資料6-5)。

[資料6-1] ICT端末所有状況[年代別]

  • 約9割以上の60~70代がいずれかのICT端末を所有。
  • スマートフォン所有率は,60代が約8割,70代が約6割。

[資料6-1] ICT端末所有状況[年代別]

[資料6-2] 所有しているICT端末の組み合わせ[性年代別]

  • 60代の男性女性,70代男性は「スマートフォンとパソコン」の組み合わせが最も高い。
  • 70代女性は「スマートフォンのみ」の層が最も多い。

[資料6-2] 所有しているICT端末の組み合わせ[性年代別]

[資料6-3] スマホ・ケータイ所有率の年次推移[年代別]

  • 2021年には70代のスマートフォン所有率が約6割,60代のスマートフォン所有率が約8割に拡大。

[資料6-3] スマホ・ケータイ所有率の年次推移[年代別]

[資料6-4] ICT端末所有状況[就業状況別]

  • 「フィーチャーフォン」の所有状況は,就業状況による差が小さい。
  • 「スマートフォン」の所有状況は「正規職員」「自営業」「パート・アルバイト」「専業主夫・主婦」で7割超え。
  • 「パソコン」の所有状況は「正規職員」「自営業」で6割超え。

[資料6-4] ICT端末所有状況[就業状況別]

[資料6-5] スマートフォンを所有したきっかけ[性別(男女別)](複数回答)

  • 最も高い所有きっかけは,男女ともに「家族のすすめ」次いで「周囲にスマホを持っている人が増えた」であった。
  • 「家族のすすめ」は,特に女性が多い傾向。

[資料6-5] スマートフォンを所有したきっかけ[性別(男女別)](複数回答)

[資料6-6] スマートフォンを所有したきっかけ[スマホ所有歴別](複数回答)

  • 「スマホ所有歴2年未満」のグループでは「家族のすすめ」が最も多い。
  • 「スマホ所有歴2年~5年」のグループでは,「家族のすすめ」に加え「周囲にスマホを持っている人が増えた」が多い傾向。
  • 「スマホ所有歴5年以上」のグループでは,他のグループと比べ「使いたい機能・アプリがあった」が高い傾向。

[資料6-6] スマートフォンを所有したきっかけ[スマホ所有歴別](複数回答)

[資料6-7] スマートフォンを使いこなすための相談相手[性別(男女別)](複数回答)

  • 「子や子の配偶者,孫や孫の配偶者に相談する」が,男女ともに一番大きい。

[資料6-7] スマートフォンを使いこなすための相談相手[性別(男女別)](複数回答)

[資料6-8] 身近な人に聞く以外のスマートフォンの操作方法の調べ方[性別(男女別)](複数回答)

  • 「販売店に来店して問い合わせる」割合が男女ともに一番高い。
  • 男性の場合は「インターネットで自分で調べる」という,自力で調べようとする層が他に比べて高い。

[資料6-8] 身近な人に聞く以外のスマートフォンの操作方法の調べ方[性別(男女別)](複数回答)

2節 コミュニケーションとICTサービス利用
連絡手段,ICTサービス利用率

◆ポイント◆

  • 60代が別居家族へ連絡する際には「LINEでのメッセージ」が最も多く使われ,70代は「固定電話での通話」も多用されている(資料6-9)。
  • 60代が別居家族と連絡を取る手段は,LINEが年々増加し5割を超えた(資料6-10)。
  • 「情報の検索」「電子メール」「乗換案内・ナビゲーション」の利用率が5割を超える(資料6-12)。

[資料6-9] 最も多く使う連絡手段[連絡相手別・年代別]

  • 60代が別居家族へ連絡する際には「LINEでのメッセージ」が最も多く使われている。
  • 60代は固定電話の利用は少ないが,70代は固定電話での通話も比較的多く使われている。

[資料6-9] 最も多く使う連絡手段[連絡相手別・年代別]

[資料6-10] 別居家族との連絡手段の年次推移[60代](複数回答)

  • 60代が別居家族と連絡を取る手段は,LINEが年々増加し5割を超えた。

[資料6-10] 別居家族との連絡手段の年次推移[60代](複数回答)

[資料6-11] 別居家族との連絡手段の年次推移[70代](複数回答)

  • 60代同様,70代においてもLINEで連絡を取る割合が伸びている。
  • コロナの影響か,伸び続けていた「直接会って伝える」が減少。

[資料6-11] 別居家族との連絡手段の年次推移[70代](複数回答)

[資料6-12] ICTサービスの利用率(複数回答)

  • 「情報の検索」「電子メール」「乗換案内・ナビゲーション」の利用率が5割を超える。

[資料6-12] ICTサービスの利用率(複数回答)

3節 シニアの生活の実態とICT利用
日々の活動実施率,利用する店舗,インターネットショッピング利用

◆ポイント◆

  • 日々の活動が活発なシニアほどスマートフォン所有率が高い(資料6-16)。
  • 月1回以上インターネットで買い物をしているという割合は,2割程度(資料6-17)。
  • スマホ・ケータイを利用して4割超のシニアが人との交流が密になったと回答(資料6-20)。

[資料6-13] 日々の活動実施率の年次推移(単一回答)

  • 2021年はコロナの影響もあり,全項目で2020年調査を下回る。

[資料6-13] 日々の活動実施率の年次推移(単一回答)

[資料6-14] 日々の活動の回答傾向によるグループわけ(単一回答)

  • 日々の活動の回答をもとに,シニアをグループわけすると,すべての活動に積極的な「積極派」,人との交流と地域活動が盛んな「地域で活躍」,人との交流と教室活動が盛んな「教室でいきいき」,人との交流が盛んな「仲間家族中心」,すべての活動に消極的な「消極派」にわけることができた。

[資料6-14] 日々の活動の回答傾向によるグループわけ(単一回答)

[資料6-15] 日々の活動グループの特性(単一回答)

  • 「積極派」は70代女性の割合が高く,経済的・時間的ゆとりがあり,無職の割合が高い。
  • 「地域で活躍」は60代男性の割合が高く,経済的ゆとりがあり,有職者が多い。
  • 「教室でいきいき」は女性の割合が高く,経済的ゆとりが高い。
  • 「仲間家族中心」は各種項目が平均的なシニア。
  • 「消極派」は男性の割合が高く,経済的ゆとりが低い。

[資料6-15] 日々の活動グループの特性(単一回答)

[資料6-16] 日々の活動グループ別スマホ・ケータイ所有(単一回答)

  • 日々の活動が活発なシニア「積極派」「地域で活躍」「教室でいきいき」「仲間家族中心」のスマートフォン所有率は75%前後,スマートフォンとケータイどちらとも所有していない人は1割未満。
  • 日々の活動が活発ではないシニア「消極派」のスマートフォン所有率は6割と平均を下回り,スマホ・ケータイのどちらも所有していない人は13%と他のグループと比較して高い。

[資料6-16] 日々の活動グループ別スマホ・ケータイ所有(単一回答)

[資料6-17] 利用する店舗と頻度[利用頻度別](単一回答)

  • 週1回以上の日常の買い物は,「スーパー・商店・コンビニ」などの実店舗の利用が,9割を超えている。
  • 月1回以上「インターネットショッピング」の割合も,2割程度。

[資料6-17] 利用する店舗と頻度[利用頻度別](単一回答)

[資料6-18] 利用する店舗と頻度[性年代別](単一回答)

  • 「インターネットショッピング」は60代男性が比較的多く利用(36%)。
  • 「宅配(生協・農協など)」は60代女性が比較的多く利用(38%)。

[資料6-18] 利用する店舗と頻度[性年代別](単一回答)

[資料6-19] インターネットショッピング利用と経済的・時間的ゆとりの関係(単一回答)

  • 経済的ゆとりがあり,時間的ゆとりがない層がインターネットショッピングをより利用している。

[資料6-19] インターネットショッピング利用と経済的・時間的ゆとりの関係(単一回答)

[資料6-20] スマホ・ケータイを利用しての人とのつながり(単一回答)

  • スマホ・ケータイを利用しているシニアが「家族との交流が密になった」「知人・友人との交流が密になった」と回答した割合は4割を超えた。

[資料6-20] スマホ・ケータイを利用しての人とのつながり(単一回答)

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