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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

第4章 安心・安全

モバイル社会白書Web版

1節 携帯電話のマナー
自身の行動,他者の気になる行動

◆ポイント◆

  • 「歩行中の利用」「食事中の利用」は,30代以下で携帯電話利用者の過半数が行っている(資料4-2資料4-3
  • 他者が携帯電話を使って「歩行中の利用」「食事中の利用」をしていることを,50代以上の4~5割が「気になる」と回答(資料4-5資料4-6)。

[資料4-1] 自身が公衆の面前で携帯電話を使って行っている行動(単一回答)

  • 4割以上の人は「食事中」「歩行中」「人ごみの中」での携帯電話の使用を行っている。

[資料4-1] 自身が公衆の面前で携帯電話を使って行っている行動(単一回答)

[資料4-2] 自身が公衆の面前で携帯電話を使って行っている行動―歩行中の使用―[年代別](単一回答)

  • 歩行中の携帯電話の使用は10~30代が高く,6割程度が実施し,「気にせず行う」方も1割程度。
  • 40代以上は年代が上がるにつれて「歩行中の使用」は少なくなり,「気にせず行う」の割合は5%程度。

[資料4-2] 自身が公衆の面前で携帯電話を使って行っている行動―歩行中の使用―[年代別](単一回答)

[資料4-3] 自身が公衆の面前で携帯電話を使って行っている行動―食事中の使用―[年代別](単一回答)

  • 歩行中の使用と同様,食事中の携帯電話の使用も10~30代が高い。また「気にせず行う」の割合も1割強で40代以上の年代と比較して高い。
  • 40代以降は年代が上がるにつれて使用する方の割合が減少。

[資料4-3] 自身が公衆の面前で携帯電話を使って行っている行動―食事中の使用―[年代別](単一回答)

[資料4-4] 他者が携帯電話を使って行っている行動で気になること(単一回答)

  • 音や光に関する事項については,5割程度が「気になる」と回答。
  • 一方,「端末を面前におく」「手持ちぶさたに端末をいじる」は「見かけるが気にならない」が4~5割程度となる。

[資料4-4] 他者が携帯電話を使って行っている行動で気になること(単一回答)

[資料4-5] 他者の歩行中の携帯電話の利用が気になるか[年代別](単一回答)

  • 年代が上がるに伴い「気になる」という割合が高まり,50代以上は約半数が「気になる」と回答。

[資料4-5] 他者の歩行中の携帯電話の利用が気になるか[年代別](単一回答)

[資料4-6] 他者の食事中の携帯電話の利用が気になるか[年代別](単一回答)

  • 年代が上がるに伴い「気になる」という割合が高まり,50代以上はおおよそ4割以上が「気になる」と回答。

[資料4-6] 他者の食事中の携帯電話の利用が気になるか[年代別](単一回答)

2節 携帯電話のセキュリティ対策
セキュリティ対策内容,18歳未満のフィルタリング設定率

◆ポイント◆

  • 携帯電話利用者の約2割がセキュリティ対策をしておらず,その割合は70代になると3割半ばに拡大(資料4-7資料4-8)。
  • 18歳未満の子どもへのフィルタリング設定率は微増傾向で2021年では3割半ばが実施(資料4-9)。

[資料4-7] 携帯電話へのセキュリティ対策(複数回答)

  • 携帯電話のセキュリティ対策として,「画面ロック」が6割強で突出している。
  • 一方,約2割の方がセキュリティ対策を行っていない。

[資料4-7] 携帯電話へのセキュリティ対策(複数回答)

[資料4-8] 携帯電話へのセキュリティ対策[性年代別](複数回答)

  • 男女ともに10~60代は「画面ロック」がトップ。70代では「提供元不明アプリをダウンロードしない」がトップ。

[資料4-8] 携帯電話へのセキュリティ対策[性年代別](複数回答)

[資料4-9] フィルタリング設定率の年次推移(単一回答)

  • 18歳未満の子どもへのフィルタリング設定率は,2017年からやや増加傾向であり2021年で33.9%まで伸長。

[資料4-9] フィルタリング設定率の年次推移(単一回答)

3節 災害への備え
モバイルバッテリー準備率,安否確認サービスの認知率

◆ポイント◆

  • 非常用持ち出し袋や水・食糧などの備えは,年代が上がるに伴い増加の傾向。モバイルバッテリーは年代が上がるほど減少の傾向(資料4-11)。
  • 年代が上がるに伴い,避難行動について対策をしている割合は高まる。20~30代で「避難所を知っている」とした割合は4~5割と低い(資料4-13
  • 「災害用伝言ダイヤル」の認知率は6割強。東日本大震災後の2012年,全国的な気象災害のあった2017年の後に認知が拡大(資料4-14)。

[資料4-10] 災害時の備えの年次推移(複数回答)

  • 何も準備していない人は,2018年からやや減少し4割を下回る。
  • 「携帯電話用モバイルバッテリー」の準備をしている人は,2018年から増加しており2021年は26.3%。

[資料4-10] 災害時の備えの年次推移(複数回答)

[資料4-11] 災害時の備え[性年代別](複数回答)

  • 年代が上がるに伴い,各種備えの割合は高まる様子。
  • 一方,「携帯電話用モバイルバッテリー」は年代が上がるほど減少する様子。

[資料4-11] 災害時の備え[性年代別](複数回答)

[資料4-12] 避難行動の認識の年次推移(複数回答)

  • 「避難所を知っている」が微増の6割半ばでトップ。
  • 「避難訓練への参加」や,「避難経路の認知」は2割に満たず前年から横ばい。

[資料4-12] 避難行動の認識の年次推移(複数回答)

[資料4-13] 避難行動の認識[年代別](複数回答)

  • 年代が上がるに伴い,避難行動の対策をしている割合は高まる。
  • 20~30代で「避難所を知っている」は4~5割台であり40代以上と比べると低い。
  • 紙のハザードマップについても,年代が上がるにつれて所持率が高まる。

[資料4-13] 避難行動の認識[年代別](複数回答)

[資料4-14] 災害時の安否確認サービスの認知率の年次推移

  • 「災害用伝言ダイヤル」の認知率は2021年では6割強で2019年から横ばい。東日本大震災後の2012年,全国的な気象災害のあった2017年の後に認知が拡大。
  • 携帯電話の「災害用伝言板」「災害用音声お届けサービス」の認知率は2013年以降横ばい。

[資料4-14] 災害時の安否確認サービスの認知率の年次推移

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