モバイル社会研究所で、日本におけるケータイのルーツについて調査したところ、はじめてケータイを描いたと思われる絵を見つけました。
今回のモバイルコミュニケーション・トレンドでは、ケータイのルーツともいえる「懐中電話」と、懐中電話が描かれていた「大東京復興双六」をご紹介します。
大正12年(1923年)9月、関東大震災により東京は壊滅的な被害を受けました。そして大正14年(1925年)、子ども向け雑誌『良友』の新年号に付録として作成されたのが大東京復興双六です。
ここには甚大な被害から復興した東京の未来像が描かれており、当時まだ現実には実現していなかった「(1)地下鐵道(てつどう)」、「(8)ラヂオで音楽」など15のマス目に描かれています。そして「上り」には、新年の双六らしく初日の出に照らされた街並みが描かれ、子どもたちを勇気づけよう、共に頑張ろうという思いが伝わってきます。
(参考)
*地下鉄:昭和2年(1927年)12月 上野~浅草間、日本初の地下鉄開通
*ラジオ放送:大正14年(1925年)3月 東京・芝浦で日本初のラジオ放送開始

そして、この双六の13マス目には「(13)歩きながらお母さんとおはなし」という記述とともに懐中電話がでてきます。
小学生くらいの女の子が電話機の送話口のようなものを口の前にあてて、自宅にいるお母さんと話す様子が描かれています。
今からおよそ90年も前のアイディアになりますが、外出中の子どもとお母さんが電話でコミュニケーションを取りたいという想いは、今も昔も変わらないと感じました。

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