第15回 メールの「30分ルール」(後編)

 第14回に引き続き、今回もメールの「30分ルール」について報告します。
「30分以内に返信してきてほしい!」という、「30分ルール」を期待する意識についても調査しました。その結果、「30分ルール」の「実行」と「期待」では意識がずいぶん違うことがわかりました。

「30分ルール」、「実行」と「期待」には意識のギャップがありました

 ここでは第14回で取り上げた「実行:30分以内に返信する相手」のデータと、新たに調べた「期待:30分以内に返信してきて欲しい相手」を比較して「30分ルール」の「実行」と「期待」の間にある意識の違いを見てみましょう。
 興味深いのは、どの相手別でも、自分自身の「実行」より相手に対する「期待」の数値が軒並み低くなっていました。「自分は30分以内の返信を心がけるものの、相手に対して30分以内での返信はそれほど期待していない」という意識が見てとれます。
 特に友人関係を見ると、自分が「30分以内に返信する」割合41.5%と比べて、相手に対して「30分以内に返信を期待する」割合は22.2%と半分にとどまっています。このあたり、本音と建て前が交錯する様子がうかがえるところです。
 また唯一数値が上がったのが「30分以内に返信してきて欲しい相手は誰もいない」でした。ここも先ほど述べた「自分は心がけるけど、相手にあまり期待をしていない」という意識が、色濃く出ているところだと思います。


図1 上段:「30分以内に返信を期待する相手(MA)下段:「30分以内に返信を期待する相手(MA)


「30分ルール」の世代別期待値

 次に「30分以内に返信してきて欲しい相手」を世代別に見てみましょう。
 15才~24才の若い世代を見てみると、「恋人」が全体平均の11.3%と比較して15才~19才の割合は24.1%、20才~24才の割合は24.6%と高い値を示しています。一方で、「同居の家族」「別居の家族・親族」が低い値なのは、電話やメールの返信については、家族・親族より恋人とのコミュニケーションを重視しているといえるかもしれません。
 50才~70才以上の世代を見てみると、「同居の家族」「別居の家族・親族」の割合が全体平均と比べて、32.1~45.5%と高いのは、家族・親族とのコミュニケーションを重視しているといえるかもしれません。

表1 発信した電話やメールへ、30分以内に返信してきてほしい、してくれないと不安になる相手