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モバイル社会研究所

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通信業界の直接の利害を離れ、自由独立の立場から、モバイルICTがもたらす光と影の両面を解明し、その成果を社会に還元することを目的とする、NTTドコモの社会科学系の研究所です。

第5章 シニアの生活実態とICT利用

モバイル社会白書Web版

1節 ICT端末所有概況

◆ポイント◆

  • 60代のスマートフォン所有率は約7割,70代は約4割(資料5-1資料5-3)。
  • 2019年に70代のスマートフォン所有がケータイ所有を上回る(資料5-1資料5-3)。
  • スマートフォン所有のきっかけは女性は「家族の勧め」,男性は「周囲にスマホを持っている人が増えた」が最も多い(資料5-5)。

[資料5-1]ICT所有状況[年代別]

  • 8割以上の60~70代がいずれかのICT機器を所有。
  • スマートフォン所有率は,60代が約7割,70代が約4割。

[資料5-1]ICT所有状況[年代別]

[資料5-2]所有しているICT端末の組み合わせ[性年代別]

  • 60代では男性女性とも「スマートフォンとパソコン」の組み合わせが最も高い(男性42%,女性29%)。
  • 70代の男性は「スマートフォンのみ」が最も高く(19%),70代女性は「ケータイのみ」の層が最も多い(28%)。

[資料5-2]所有しているICT端末の組み合わせ[性年代別]

[資料5-3]スマホ・ケータイ所有率の年次推移[年代別]

  • 2019年には70代のスマートフォン所有がケータイ所有を上回った。
  • 60代のスマートフォン所有率は68%に達した。

[資料5-3]スマホ・ケータイ所有率の年次推移[年代別]

[資料5-4]ICT機器所有状況[就業状況別]

  • 「ケータイ」の所有状況は,就業状況による差が小さい。
  • 「スマートフォン」の所有割合は,「正規職員」「自営業」「パート・アルバイト」など何らかの形で就業している層のほうが,「専業主夫・主婦」や「無職」という就業していない層よりもやや大きい傾向が見られた。

[資料5-4]ICT機器所有状況[就業状況別]

[資料5-5]スマートフォンを所有したきっかけ[性別(男女別)](複数回答)

  • 最も高い所有きっかけは,女性は「家族の勧め」であった(48%)。
    一方男性は,「周囲にスマホを持っている人が増えた」が最も多かった(38%)。

[資料5-5]スマートフォンを所有したきっかけ[性別(男女別)](複数回答)

[資料5-6]スマートフォンを使いこなすための相談相手[性別(男女別)](複数回答)

  • 「子や子の配偶者,孫や孫の配偶者に相談する」という,自分よりも若年の人間に相談する割合が,男女ともに一番大きい。

[資料5-6]スマートフォンを使いこなすための相談相手[性別(男女別)](複数回答)

[資料5-7]スマートフォンの操作方法の調べ方[性別(男女別)](複数回答)

  • 「販売店に来店して問い合わせる」割合が一番大きい。
  • 男性の場合は「インターネットで自分で調べる」という,自力で調べようとする層が,その次に多い。

[資料5-7]スマートフォンの操作方法の調べ方[性別(男女別)](複数回答)

2節 コミュニケーションとICTサービス利用

◆ポイント◆

  • 通話に関しては,60代はスマホ・ケータイを使う割合が固定電話よりも大きく,70代は固定電話を使う割合のほうが大きい(資料5-8)。
  • 60代が別居の家族と連絡を取る手段は,LINEが年々増加し約40%になった(資料5-9)。

[資料5-8]最も多く使う連絡手段[連絡相手別・年代別]

  • 60代はスマホ・ケータイでの通話を固定電話よりも使う一方,70代は固定電話での通話をスマホ・ケータイより利用。
  • 60代が別居家族・親族へ連絡する際には「LINEでのメッセージ」が最も多く使われている。

[資料5-8]最も多く使う連絡手段[連絡相手別・年代別]

[資料5-9]別居家族との連絡手段の年次推移[60代](複数回答)

  • LINEで連絡を取る割合が増えて42%になり,全体で2番目に多い連絡手段に。

[資料5-9]別居家族との連絡手段の年次推移[60代](複数回答)

[資料5-10]別居家族との連絡手段の年次推移[70代](複数回答)

  • 60代同様,70代においてもLINEで連絡を取る割合が伸びている。

[資料5-10]別居家族との連絡手段の年次推移[70代](複数回答)

[資料5-11]ICT所有による人間関係,交際関係の変化について[ICT所有・未所有別]

  • ICT所有者,ICT未所有者ともに「友人・知人や家族との交流が密になる・密になった」という,プラスの側面での人とのつながりの変化を感じている割合が大きい。
  • ICT所有者で人間関係への悪影響を感じている割合は,5%程度である。

[資料5-11]ICT所有による人間関係,交際関係の変化について[ICT所有・未所有別]

[資料5-12]ICT所有による人間関係,交際関係の変化について[所有端末別]

  • スマートフォンやパソコン所有者の4割以上が,「知人・友人や家族との交流が密になった」と感じている。

[資料5-12]ICT所有による人間関係,交際関係の変化について[所有端末別]

[資料5-13]ICTサービスの利用状況(複数回答)

  • 資料3-1の世代と同様に「電子メール」「情報検索」の利用率が高い。
  • 利用意向は「安否確認」「ホームセキュリティ」のような安心・安全に関わるサービスが高い。
  • 資料3-1の全年代と比べると,60~70代では「災害情報」の利用率が比較的高い傾向。

[資料5-13]ICTサービスの利用状況(複数回答)

3節 シニアの生活の実態とICT利用

◆ポイント◆

  • スマホ・ケータイ所有者のほうが未所有者と比べて,家族や仲間との交流をしている傾向(資料5-14)。
  • 月1回以上インターネットで買い物をしているという割合は,2割程度(資料5-15)。

[資料5-14]日々の活動の年次推移(単一回答)

  • 「仲間との交流」「家族との交流」を行っている60~70代は約6割。
  • スマホ・ケータイ所有者のほうが未所有者と比べて交流や参加をしている傾向。

[資料5-14]日々の活動の年次推移(単一回答)

[資料5-14]日々の活動の年次推移(単一回答)

[資料5-15]利用する店舗と頻度[利用頻度別](単一回答)

  • 週1回以上の日常の買い物は,「スーパー・商店・コンビニ」などの実店舗の利用が,9割を超えている。
  • 月1回以上「インターネットショッピング」をしている人の割合も,2割程度存在している。

[資料5-15]利用する店舗と頻度[利用頻度別](単一回答)

[資料5-16]利用する店舗と頻度[性年代別](単一回答)

  • 「インターネットショッピング」を一番利用しているのは男性60代。
  • 「宅配(生協・農協など)」を一番利用しているのは女性60代。

[資料5-16]利用する店舗と頻度[性年代別](単一回答)

[資料5-17]インターネットショッピングを利用していることと関係の深い事項(単一回答)

  • スマートフォンやパソコン所有者のほうが,未所有者よりも,インターネットで買い物をしている割合が大きい。
  • 他方,ケータイの場合は,逆に未所有者のほうが,インターネットで買い物をしている割合が大きい。
  • 経済的なゆとりは「ない」と回答している層の他は,総じて2割程度,インターネットで買い物をしている。
  • 時間的なゆとりは,インターネットでの買い物にほとんど影響は与えていない。

[資料5-17]インターネットショッピングを利用していることと関係の深い事項(単一回答)

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