子どもとケータイに関するGSMAとの共同研究について

NTTドコモの独立した研究機関であるモバイル社会研究所は、GSM Association(GSMA)と共に、子どものケータイ利用に関する初めての国際比較調査を発表しました。対象国は日本、韓国、中国、インド、メキシコの五ヵ国です(当調査には韓国のKT Freetel(KTF)の協力を得ています )。

9歳から18歳までの6千人以上の子どもたちとその親(保護者)に対してアンケートを実施し、ケータイの利用実態、および普及要因について調査しました。

ケータイ保有の動機付けの主要因として、まず子どもの年齢が挙げられます(一歳上がることにより、およそ4%の子どもが新たにケータイを保有する)。また、周りの友達がケータイを持ち始めることによるネットワーク効果も、ケータイ保有の主なきっかけとなっていることが、全ての対象国において判明しました。

子どもの性別、親の年齢、親の収入、パソコンやテレビゲームの保有の有無もまた、子どものケータイ保有に影響を与えているという調査結果が、全ての対象国にて出ています。

  • 性別
    男の子よりも女の子の方が約4%多くケータイを保有しています。また、保有していない子どもについては、女の子の方が約9%多く保有欲を示しています。
  • 親の年齢
    親の年齢が高いと、子どもが携帯を持ち始める時期も遅くなる傾向にあります。
  • 親の収入
    親の収入が高ければ高いほど、子どもはよりケータイを保有する傾向にあります。
  • パソコンとテレビゲーム
    パソコンとテレビゲームを持っている子どもは、持っていない子どもに比べてよりケータイを保有しており、保有開始年齢も早まる傾向にあります。

ケータイが子どもたちを束縛していると思われがちですが、今回の調査ではケータイ保有が子どもたちの他の遊びに費やす時間に影響があるかどうかについての明確な相関関係は見られませんでした。

また、子どもたちへの利用実態とケータイが彼らに与える影響についても調べました。男の子よりも女の子の方がケータイをより必須のツールとして捉えており、ケータイのEメールやSMS機能を使用する子どもたちは、インターネットのようなニューメディアをより信頼し、従来メディア(新聞やテレビ等)の信頼度は多少低い傾向にあります。

モバイル社会研究所とGSMAは、2月16日から19日にバルセロナで開催されるイベントモバイルワールドコングレスにて、より詳細な調査結果を公表する予定です。

[注釈]
・ この国際比較に関する初の試みは、韓国では携帯電話会社のKTF、日本ではNTTドコモ、中国・メキシコ・インドでは学術関係者および、研究者によって作られた調査結果を、モバイル社会研究所の研究員が監修しています。
・ モバイル社会研究所は、自由で独立した立場から、携帯電話のもたらす光と影の両面を広く深く解明することを目的に、NTTドコモによって2004年に設立されました。モバイル・コミュニケーションの現在および、将来への社会・文化的影響を研究・分析し、論文発表や出版、シンポジウム等を通じて、国内外に向けて広く研究成果を発信してまいります。


Report

Children’s Use of Mobile Phones -An International Comparison February 2009

(2009年2月10日)