著作権の最適保護水準を求めて:産業論

04-01

ケータイで音楽が聴きたい、テレビや映画を楽しみたい、もっと面白いゲームをやりたい。携帯電話は通話機能以外に、最も身近な情報機器としてのエンターテイメント性が求められています。

近い将来、技術的にはこれらデジタルコンテンツ流通の夢をかなえることが可能となってくるでしょう。でも、ケータイでのデジタルコンテンツ流通を、技術の側面からだけで捉えるのは不十分です。

今、インターネットとパソコンの領域では、音楽・映画などのデジタルコンテンツがコピーされることによって著作権が脅かされるのではないかと恐れられています。

ネットワーク上に違法コピーが出回ることで、音楽CDや映画のDVDが売れなくなりエンターテイメント業界全体が成立しなくなってしまうのではないかという心配があるのです。
その一方で、ネットワーク上のコピーから気に入った楽曲等を見つけてオリジナルを購入すれば、売り上げはむしろ増加する可能性もあります。

また、ケータイ・メディアは、通常の音楽CDや映画のDVDとは楽しみ方が異なっており、従来メディアと代替関係にあるというより補完関係にある可能性も考えられます。

あなたの「ケータイに、もっと音楽を、もっと映像を……。」というデジタルコンテンツ流通の夢を実現していくには、社会全体としてどのようなあり方が好ましいのか。経済学の視点から、デジタルコンテンツ著作権管理の最適保護水準に切り込むことでデジタルコンテンツ流通を取り巻くこの関係を明らかにしていきます。

研究者紹介

中間報告

  • 第一回理事会報告をもとに再構成しております。
  • 文責・モバイル社会研究所・企画担当。
  • ※敬称略