
「モバイル社会シンポジウム2008」のご案内
人類は、長い歴史の中で、他の動物には類を見ない文明を構築して参りました。
農業革命・産業革命を経て、今まさに、情報通信メディアが大きく寄与する新たな社会への変革の時代を迎えていると言えます。
そのような今日の時代、情報通信やモバイルが急速に発達する社会の中で、人々は生活を営み、様々な場面で、それと関わりながら生きています。そして、同時進行する営みをまたぐのがモバイルであり、それぞれが絡み合いながらモバイル社会は構築されています。
例えば、モバイルは国境をまたぎ、仮想空間と現実社会をまたぎます。電子マネーはリアルとバーチャルを越えて市場を網羅します。ある地域の村で立ち上げたブログが村民以外にも拡大し、実際の人口の約10倍ものバーチャル村民がいるようなケースもあるといいます。障がい者の方がモバイルを使うことにより、健常者との境界を越えることもできましょう。
自分が今までにいた生活の範囲を越えることをモバイルは可能とします。
このように、人は、システムを越えてつながり合い、より大きなうねりの中で生きています。
そして、モバイルは、そうした人の生活に大きく関わりながら進化を続けていると言えましょう。
「モバイル社会シンポジウム2008」では、今年度の私共の調査・研究活動の成果を中心に、そうした人の活動とともにあるモバイルの可能性を探っていきたいと考えております。国内での様々な調査・研究活動、中国を始めとする海外の研究機関等と連携した調査・研究活動など、様々な活動の成果について、発信いたします。
電子マネーや企業ポイント、地域情報リテラシー、仮想社会、モバイルデジタル文化、環境、障がい者、子どもなど、様々な切り口からモバイルの可能性や課題について、皆様とともに考えたいと思っております。
皆様のご参加をお待ちしております。
モバイル社会研究所副所長 荒木 浩一