街中におけるモバイルメディア利用の多様化と、デジタルメディア生成の裾野の拡大は、様々な文化的な実践を導いてきました。それと同時に、モバイルデジタルメディアを身にまといながら、若者は特有のコミュニケーションを育み、文化をリ・デザインし続けています。
モバイル・メディアが急速に発達している現代。私たちの生活や社会に対してモバイルは様々な影響を与えております。今年度も、子どもの携帯電話利用に関して海外とも連携した比較調査を実施したり、四川大地震における中国の携帯事情を調査するなど、世界にも目を向けつつ活動を進めて参りました。
モバイルバリューとは、電子マネー・企業ポイント・仮想通貨を総まとめにした交換価値のことです。これまで使われてきた貨幣を用いることなく、交通機関を利用したり、お店で物を買ったり、さまざまなサービスを利用する際に、すでに生活に欠かせないものになっています。
今日の時代、情報通信やモバイルが急速に発達する社会の中で、人々は生活を営み、様々な場面で、それと関わりながら生きています。そして、同時進行する営みをまたぐのがモバイルであり、それぞれが絡み合いながらモバイル社会は構築されています。
インターネット的「Web 2.0」の世界をスタート地点として、パソコン以上に、現実での活動と情報空間のデータとを強力に結びつけるモバイル・メディアを手掛かりに、モバイル的「情報社会」の行方を探る議論を行いました。
世界で同時進行するモバイル社会の国際比較を通じて、私たちの今ここにあるモバイル社会の特徴を浮き彫りにします。また、「ケータイ空間コンペ2006」に寄せられた応募作品の紹介を通じて、新たな社会価値を構想しました。
みんながケータイを持つようになって、私たちの生活はどのように変化したのでしょうか。日常化するテクノロジーと社会との関わり方を話題として、特に子どもたちのケータイ利用に踏み込んで、ケータイを持った子どもたちに伝えるべきことや、社会サポートのあり方に言及していきました。
「パソコン+携帯電話」の情報ツールが、「企業」の中の「個人」をエンパワーしています。ビジネスを行う集団としての求心力と、個人の自律性は相反するのか、それとも自律的な個人の集団としての企業は作れるのか。アクティベートするビジネスパーソンと企業の関係を見つめ直して将来を展望しました。
モバイルを知的領域の横断的動きを創り出す切っ掛けとすることができないだろうか。会場全体を試行実験の場と捉えて、研究所で取り組んできた様々な調査・研究の報告が相互に交わり、結びつくことで、知のシナジー(交響)が生み出されることを狙いました。
モバイルメディア環境を所与として生きる子どもたちに、私たち大人が責任ある立場として向かいあったときに成すべきこと、安全を確保し、本当の安心を得るために行うべきことを考えます。そして、その先の新たなコミュニケーション文化について展望しました。
情報化社会の発展とモバイルメディアの普及によって、私たちはより広範囲に、より高い密度で繋がるようになり、「便利になった」と感じる機会は増えています。しかしその一方で、利便性が向上していく中で、生活の質の変容を見極め、そこに安心・安全は確保されているのだろうか。問題意識を「モバイル社会の生活の質と安全」において、議論を展開しました。
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